~冬の味覚の王道、鍋で味わう日本旅の醍醐味~
日本全国の知られざる地域文化発信を掲げ、各地にユニークで心温まる日本旅館や施設を展開する星野リゾート。
今年の冬、地域の特性や天然素材を生かしたさまざまな鍋を味わう「鍋旅」を提案している。
土地の恵みと郷土の香りを余すことなく堪能できる逸品ぞろいのラインアップをご紹介しよう。
隠れ里の”我が家”で味わう南の島の贅沢鍋 ~星のや竹富島 薫る島鍋
冬の新鮮な島野菜と合わせることで肉と出汁の味わいを十二分に堪能できる。オオタニワタリ、ハンダマ、島らっきょう、島人参、エンサイなど個性的な7~8種の島野菜が味わえる。
シークワーサーや島胡椒など、”薫り”で楽しむ贅沢鍋はアンチエイジングにも効果抜群。中洲シェフ渾身の冬のもてなしだ。
隠れ里の”我が家”へ
青い海にひっそりとたたずむ八重山の小さな島、竹富島は隠れ里のような独特のプライベート感に包まれている。
島に伝わる伝統的な民家のたたずまいをより快適に進化させた客室。五感を潤すみずみずしいランドスケープ。敷地内に足を踏み入れた瞬間から、日頃の生活習慣や時間的制約を忘れ、自分自身の思うままに時を過ごしたくなる。「星のや竹富島」はそんな不思議なパワーに満ちたリゾートだ。一度体験したら、―― もう一度、この”我が家”に戻ってきたい―― と思わせるマジックが潜んでいる。
五感の記憶がそうさせるのにはもう一つの理由がある。旬の大地の恵みを繊細に、鮮やかに描きだすシェフ中洲達郎氏のとっておきの料理が、訪れる人のハートを一気につかんでしまうのだ。
南国の薫りにのせて
そんな「星のや竹富島」ファンの熱い要望に応えて、今年の冬、中洲シェフが満を持して贈る「薫る島鍋」。「星のや」ならではの心のこもった季節のもてなしだ。
シークワーサーをくぐらせ、薫りと旨味を引き立たせたかつお出汁とともに沖縄県産の黒毛和牛や豚肉をしゃぶしゃぶスタイルで食するシンプルな鍋。とろけるように柔らかな肉と島野菜の若々しい食感が、南国の薫りにのせて五感を喜びで満たす。
身も心も温まる隠れ里の”我が家”で味わう極上のひととき。今年の冬は贅沢な鍋を囲んで大切な人と水入らずの時を過ごすのも悪くない。
竹富に伝わる9品の命草(ぬちぐさ)を生かした「琉球ヌーヴェル」。竹富で獲れた車海老に命草9品からグァバの茎と赤シソの葉を合わせた前菜の一品。
医食同源の食を楽しんだら、仙人草ともよばれるフーチバー(ヨモギ)を用いたスパトリートメントもおすすめしたい。ヨモギともち粉を蒸した命ぬち草ぐさ玉だまの温もりが身も心もやさしく解きほぐしてくれる。冬の暖かな島での静寂に満ちたトリートメントは、真の癒しのひとときを与えてくれる。
愉悦の宿で味わう郷土の恵み ~界 鬼怒川 龍神鍋
お食事処。大人の雰囲気漂う寛ぎの空間で地酒や郷土の味覚が存分に堪能できる。ワイ
ングラスで栃木の銘酒を味わう利き酒も乙なものだ。
お造り―9種類の味覚を堪能できる。栃木の地酒との相性は抜群だ。
郷土文化の薫りに癒される
現代人のライフスタイルにマッチした温泉旅館のブランド「界」。和心地な空間と自然との一体感、そして食と、三拍子そろった世界に誇る日本の旅館ブランドだ。中でも昨年11月に開業したばかりの「界 鬼怒川」は、ブランドが目指す温泉旅館のすべてが凝縮されている。
五感の休息のためのあらゆる創意工夫がなされた空間設計。そして非日常性――。これらのエッセンスがスタッフ一人ひとりの情熱と人間力を伴って見事なシナジー効果を発揮している。そして、「界」ブランドのもう一つの魅力は、地域の持つ郷土文化の薫りに癒される楽しみだ。
季節の情景を目と耳で静かに感じる中庭のたたずまい。お馴染みトラベルライブラリーとの一体感が知と感性を心地よく刺激してくれる。
「界 鬼怒川」が最も大切にしているのは”音”――。鳥のさえずり、益子焼の壺から滴り落ちる雫が奏でる神秘的な響き、そして木と風の織りなす繊細なハーモニー。普段気づかない自然の音を感じることで、悠久の時と土地の人々が大切に育んできた大地の恵みや文化の尊さに気づかされる。
郷土の味覚を活かした極上鍋
夜の帳が下りる頃、キリッとした空気に映える宿の灯が、昼間の開放的なそれとは違う大人の表情を見せる。そんな雰囲気で楽しむ栃木の地酒や郷土の味覚をふんだんに生かした「界 鬼怒川」ならではの会席。鍋を囲んで和気あいあいと語り合う愉楽の一夜にふさわしい料理だ。
龍王峡の奇岩伝説(龍神伝説)にインスパイアされた「龍神鍋」は、幻の逸品ヤシオマス、干瓢や湯波と、栃木ならではの大地の恵みが詰まった極上の鍋。喜びにあふれたテーブルをひときわ笑顔と温もりで満たしてくれる。久々に戻ってきたかのような”我が家〟の光景。
ほほ笑みの絶えない愉悦の宿――「界 鬼怒川」。日本の旅館が目指す理想の姿がそこにある。
味噌仕立て鍋に地元の食材がいっぱいに詰まった「龍神鍋」。800℃に熱した石を入れると、荒ぶる龍神のごとくに力強く鍋を温める。
目と耳と心で静かに四季を感じる中庭のたたずまい。
五臓六腑に染みわたる黄金のスープ ~星のや軽井沢 ほろほろ鳥づくしの鍋会席「ほろほろ鍋」
「星のや軽井沢」がこの冬提案するのは「ほろほろ鳥づくしの鍋会席」。
国内生産はごくわずか、美容と健康にも最適の”食鳥の女王”。
食通を唸らせること間違いなしの逸品の数々をぜひこの機会に味わってみてはいかがだろうか。
ほろほろ鳥の黄金のスープ。〆は釜炊きの白飯と頂く”スープかけごはん”で。ほろほろ鳥の卵で仕立てたもの。濃厚な黄身は野性の風味があり、滋養強壮にも効くという。最後にトリュフ塩を一つまみ。ほのかに洋の風味が香る心躍る一品。
ワインや酒との絶妙なマリアージュも「星のや」ならでは。
黄金のスープとの出合い
ヨーロッパでは日常的に食されるほろほろ鳥を”和”という視点で食してみようというユニークな発想から生まれた「星のや軽井沢」独自の鍋会席。信州の山奥で一人のおばあちゃんが大切に飼育していたほろほろ鳥の味に惚れこんだ料理長の「これを水炊きにしない手はない」という一言から始まったという。特に産卵を控えた冬は、寒さをしのぐために脂を蓄えることから一段と美味しくなるのだという。
黄金色のスープとの千載一遇の出合い――。瞬く間に冬の逸品がテーブルいっぱいに生みだされた。
五臓六腑に染みわたる味わい
「ほろほろ鳥づくしの鍋会席」は文字通り、丸ごと一匹をさまざまな調理法で食する秀逸なラインアップ。クリスピーな鳥皮が印象的な先付にはじまり、希少部位の肝やハツ、のどなどを焼き鳥で頂く焼物と、ほろほろ鳥の知られざる醍醐味を十二分に堪能できるようになっている。特にとろけるような食感の野性味あふれる肝は絶品だ。
やはり白眉は水炊き。出汁とミンチには一年以上育った骨太の成鳥を、そして肉には若鳥を使用しており、肉や脂のつき方が異なる二羽の味を堪能できる。地味でシンプルな調理方法ながらも、五臓六腑に染みわたる深い味わいは、食通たちの舌を唸らせること間違いなしだ。ワインや酒との絶妙なマリアージュも「星のや」オリジナル。
冴えわたる冬の軽井沢の空気の下で嗜む極上の鍋と酒。「星のや軽井沢」ならではの”懐かしい日本の光景”とともに、冬の醍醐味をたっぷりと心に沁みわたらせてくれる。