百花繚乱 九州リゾート
一口に九州と言っても、気候、風土、地形、そして言葉にいたるまで多種多様で、ひと括りにすることは難しい。とはいえ、一つだけ言えることがある。
九州は「日本にもこんなところがあったのか!」という発見ができるところだ。標高1,500mを超える山々、白煙を吐く火山、オレンジ色に染まる水平線など、さまざまな表情を見せる雄大な自然が温かく迎えてくれる。
このすばらしい自然の恵みを堪能できる、個性的なリゾートの数々をご紹介しよう。
海・空が一体となる潮騒の天上宿
晴海(せいかい)
さりげなく寄り添う「おもてなし」
撮影・文:大橋マサヒロ
別府湾を見渡す「潮騒の宿 晴海(せいかい)」は、、GAHAMA terraceを開業させたMATSUHIDE GROUPの理念が凝縮した温泉宿。すべてのゲストが望む最高の瞬間を演出するために一番大切なのは「時」。しかし、時間の感覚は人それぞれなのですべてのゲストへの対応は並大抵のことではないはずだが、「晴海」に足を踏み入れたその時からゲストは特別な感覚に気づくはず。それは、何にも縛られずに自分たちだけの時を過ごす約束がされたこと。どの部屋タイプにも大きなリビングルームとテラスがあるので、別府湾と空を独り占めしてゆったり特別な「時」を過ごすことができる。
スタッフはあくまで自然体で目立たず、あえて言えば主張しないということにこだわりを感じさせる。究極の「おもてなし」とは目に見えるサービスではなく、目に見えない「行間を読む」「侘び寂び」こそが 日本人特有の心通うもてなしなのだと改めて気づかされた。どこにいてもまるで我が家で寛ぐように過 ごすことができる。
もちろん「潮騒の宿 晴海」の素晴らしさは、眺望、食事、スタッフのホスピタリティだけではない。なんといっても最大の楽しみは、温泉。客室 露天風呂もあるが、おすすめは少し早起きをして水平線から昇る朝日を拝みながらの朝風呂。やわらかなパステル画のような海と空に朝 陽が射し込む天上の湯に至福の刻を想う。
テラスと一体になったリビングで、ここにしかない時間を。
左から/旬の魚を使ったムニエル、朝採り卵のスクランブルエッグなど。 海鮮味噌汁を始め天然水を使用したお豆腐、地元の干物など、新鮮な素材を丁寧に仕上げた和朝食。 総料理長・桑原氏のもと3つある全てのレストランがイメージを共有し、厳選の地元食材を季節感溢れる極上の一品に仕上げていく。
information
潮騒の宿 晴海
大分県別府市上人ケ浜町6-24
TEL 0977-66-3680
https://www.seikai.co.jp
歴史的な建物で過ごすバカンス
GAHAMA terrace
華やかな別荘文化を味わいながら
撮影・文:大橋マサヒロ
日本を代表する名湯、大分県別府 に誕生したスモールラグジュアリーな宿が「GAHAMA terrace」。これ までの温泉宿の概念を覆す洗練されたデザインと細やかなサービス、由緒ある建物を活かした過去と現在が共存する落ち着いた空間美と贅を極めた料理の数々。
コンセプトは「別府の華やかな別荘文化の継承」。ガハマテラスは、別府の温泉街、地獄湯巡りで有名な
かんなわ 鉄輪エリアから少し離れた別府湾沿の海辺にある。その浜は上人ヶ浜(しょうにんがはま)、地元の人からは「がはま」と呼ばれ、かつては華人や財界人の別荘が建ち並んでいた由緒ある場所。昭和二年に福岡県久留米市出身の財界人、国武金太郎氏が建てた別荘を戦後、九州電力が買い取り同社の保養所として活用されてきたのだが、昨年、併設する「晴海」のオーナー家が茶室や洋 館などの歴史的価値のある建物を含める3500坪の敷地を取得し、ガハマテラスとして再生した。そこには別府の別荘文化の灯を絶やさず継承するという熱い想いが詰まっているのだ。
客室はわずか17室で、別府湾を見渡す海沿いのメゾネットタイプの部屋や、松林に囲まれたプライベート プール付きのヴィラなど6つのタイプの客室には、すべて源泉掛け流しの温泉風呂が用意されているので、湯に浸かり癒されて過ごす究極の温泉バカンスを約束してくれる。海風を浴び、木漏れ日を感じながら和洋折衷建築の佳作、旧国武別邸で過ごす贅沢。ガハマテラスには和食、温泉といった日本の伝統文化、美意識が余すことなく継承されている。
食後はガーデンプールを囲むテラスで寛ぐのも一興だ。
左から/ビューバスで心も体もリラックスできる。 旧国武別邸の名残をゆっくりと愛でたい。
左から/料理長の桑原智宏氏。 一本釣りされた関サバは鮮度が保たれ、刺し身で供される。
information
GAHAMA terrace
大分県別府市上人ヶ浜5-32
TEL 0977-66-8833
https://gahamaterrace.com/
心豊かに過ごす極上の温泉宿
星野リゾート 界 阿蘇
阿蘇五岳の雄大なパノラマに抱かれた「星野リゾート 界 阿蘇」。
国立公園の中に位置するという稀有なロケーションを満喫しながらも、極上の私的空間を楽しむ贅に浸る。寒い冬の季節、心豊かに過ごすとっておきのお籠り滞在をご提案しよう。
取材・文:朝岡久美子 写真:最上梨沙
「界 阿蘇」から阿蘇五岳を望む。宿側から望む山の稜線は釈迦が寝ている姿(涅槃像)に似ていると言われ、朝な夕なにその壮麗な姿を身近に感じることができる。
九重連山の清々しい絵姿に歓迎されて「星野リゾート 界 阿蘇」のエントランスをくぐる。微笑みで迎えてくれた山々をバックに、エントランスに続く広々としたロビーにたたずむ。なんとなく懐かしさも感じるダンディな空間。波動スピーカーから流れるたおやかなピアノの音色が山を越えて到着した客人の疲れを癒してくれる。
ガラス越しに広がる絶景――カルデラ台地とその中央に鎮座する神々しい阿蘇五岳。いわゆる私たちが阿蘇山と呼んでいる雄大な山々の連なりだ。息を呑むようなパノラマ。「来てよかった!」と誰もが感嘆の声をあげる。
阿蘇くまもと空港、市内から車で約一時間半。阿蘇の外輪山を周遊する街道をさらに大分方向に進み、「阿蘇くじゅう国立公園」内の瀬の本温泉に入ったところに位置する「界 阿蘇」。高地特有の涼やかな空気が、いやがうえにも非日常的な場所に来たことを告げてくれる。
さすがに国立公園内だけあって自然 のスケールに圧倒される。そして、彼方(いや眼前といったほうが良いかもしれない)にたたずむ阿蘇五岳の稜線とその山々を頂く壮大なカルデラ台地の半円を一挙に望む景観。日本にもこんなにダイナミックなパノラマが存在したのかと改めて驚愕の念に駆られる。
その時間軸もまた尋常ではない。万年前に胎動したマグマが8〜9万年前の噴火によって噴出し、火口部分 が陥没してできたといわれるカルデラ台地。平たく言えば盆地なのだが、決してそんな単純な表現をしてはいけないのがこの阿蘇のカルデラだ。
と、もったいぶった言い方をしてみたが、百聞は一見に如かず。ぜひその感動をご自身で体感してほしい。古来、神々の宿る地と称えられ、多くの信仰を集めた阿蘇の大地。恵みの地にたたずめば、豊饒をもたらす神秘のエネルギーが感じられるに違いない。
溶岩流によって形づくられた阿蘇のカルデラは肥沃だ。名水百選にも選ばれている源泉が6つもあるという清らかな湧水。そしてミネラル分が豊富に含まれた土壌が生みだす大地の恵みは滋味に富み、何よりも味わい深い。都会生活で当たり前のように口にしているもの一つひとつにも、ここでは四季の味わいを感じ、大地のほのかな香りを覚える。牛乳や卵、米の一粒ひと粒までもが愛おしく、本当の大地の恵みに出合えた幸せにいつのまにか感謝の言葉を口にせずにはいられなくなってしまう……。都会では忘れていた無垢な心が呼び覚まされる喜び。私たち現代人にとっては何よりもの癒しといえるだろう。
そんな客人の心を見透かすかのように、気の利いたしつらえが成されているのも心憎い。
8000坪の広大な敷地にたたずむのは12室の離れだけ。完璧なプライバシーに満ちた私邸のような客室は、いつまでもそこを離れたくないと思わせる寛ぎの空間だ。満々と阿蘇の名湯を湛えた露天風呂に浸かっていると、樹々たちのささやきが聴こえてくるようだ。
そう、この宿のもう一つの醍醐味は、誰にも立ち入られることのない極上の私的空間を楽しむことにある。
青々とした阿蘇の雄大な空を見ると、阿蘇山をバックに乗馬や周辺ドライブも……と思うのだが(もちろん それも結構!)、この「界 阿蘇」では、ぜひともご当地の色彩や香りを感じさせる“ 我が家”の空間の贅に浸り、さらに無垢な自分に戻れる心豊かな滞在を堪能してほしい。
寒い冬の季節、ピンと張り詰めた清らかな空気の中での温泉三昧。神々しいパノラマを前に“お籠り”を楽しむなんてこの上ない贅沢ではないか。
星野リゾート「界」ブランドが誇る“ご当地部屋・カルデラの間”。地域の伝統文化と魅力が詰まった「界」ならではのしつらえ。井草のラグマットや草木染めのクッションなど、阿蘇の自然と大地の恵みが身近に感じられる。
離れから一歩出たら、暖炉の火を囲んでゆっくりと大人の時間を。ロビー空間もまた“我が家”のサロンのよう。
エントランス空間。非日常的な時へと誘ってくれる結界のような空間だ。
左から/旬の海の幸、山の幸がふんだんに用いられた八寸。熊本ならではの馬刺しも美味。 カチョカヴァロ(チーズ)と楽しむ“山のみぞれ鍋会席”。大根おろしをふんだんに用いた滋味深いスープに和牛と冬野菜をたっぷり加え、隠し味にひょうたん型のカチョカヴァロを焼いて鍋に入れるまるで餅のように。コクも加わり一口味わったらやめられない味だ。
左から/バーカウンターで食前酒を嗜みながら大人の雑学、いや“ご当地楽”のひとときを。 小麦粉と風船を使ってカルデラの成り立ちを疑似体験。特製の焼酎モヒートの力も相まって本当に大人でもハマってしまう。
information
星野リゾート 界 阿蘇
大分県玖珠郡九重町湯坪瀬の本628-6
界予約センター(9:00~20:00) TEL 0570-073-011
http://kai-ryokan.jp/aso/
無人島の開放感 天空の森
自然との一体感が、人間性を取り戻す
今や多くの人が一度は行ってみたいという憧れの宿となった、「天空の森」。何が人を引きつけてやま ないのだろうか。
その答えのヒントは、「空への入り口」とも呼ばれている山の頂上にありそうだ。標高230メートルのこの地に立つと、霧島連山とちょうど対峙することになるのだ。その間に広がるのは霧島温泉郷で、白い湯 気があちこちから立ち上っている。オーナー田島健夫氏によると100の源泉があり、その効能も同じくら いの数があり、さまざまな症状に悩む人たちから頼りにされているのだ。そう。まさに人智を超えた大地の恵みが惜しげもなく湧き出ている。人間はそのおすそ分けをいただいているに過ぎない。
この光景にしても、「天空の森」に来なければ見ることのできない眺めだ。青く圧倒的な空の下に山と森 は、どこまでも続いている。思わずその緑の海の中にダイビングしたくなるほどに。その気持ちを汲んでくれているかのように傍らに立つ、椎の木の枝にはブランコが……。ひと漕ぎすると、ふわりと霧島の大自然が受け止めてくれる。何という開放感だろう。
この開放感は「天空の森」の随所に散りばめられている。椎の木の根元から降った先には、「野あそび」と名付けられた日帰りのためのヴィラ「花散る里」があり、ほぼ同じようなロケーションだ。違うのは天然温泉があること、真っ白で気持ちのいいシーツが敷かれたベッドがあること。生まれたままの姿で何 の気兼ねもなく大地の恵みの湯に浸かりながら、絶景を眺める。これ以上何が必要だというのだろうか。
湯冷ましに木陰で休むのもよし、ウッドデッキでゴロ寝もよし。
椎の木は神の木とも呼ばれ、この頂上でレセプションをすることも。
残念ながら日帰り用ヴィラは時間の制限があるので、この開放感をもっと味わいたいという向きには宿泊用のヴィラをおすすめする。ベッドルームやリビングは大きなガラス窓で囲まれ、部屋にいるときでさえ開放感に満ちている。「天空の森」で開放感を感じない場所を探すほうが難しいだろう。敷地内の移動用のカートにしてもそうだ。
ここでしか得られない非日常的な開放感を求めて、世界中から人がやってくるのだ。
宿泊用ヴィラ「茜さす丘」。リビングと寝室が分かれている。
流木のシャンデリアの明かりが和ませてくれる。
左から/敷地内で採れる食材で使わなかったものは、堆肥にして作物を育て循環させている。 素晴らしい夕日を見ながら、一日を終える贅沢も。
左上から時計回りに/「天空の森」は一つの都市国家だと言う、オーナーの田島健夫氏。 湯船からのんびりと霧島連山を眺める。 現実との境目にある竹林。 スタッフのカモたちがお出迎え。
information
天空の森
鹿児島県霧島市牧園町 宿窪田市来迫3389
TEL 0995-76-0777
http://tenkunomori.net/
予約 0800-888-3326(ルレ・エ・シャトー予約センター)
時間を超えて 忘れの里 雅叙苑
永遠のふるさとの景色が見せてくれるもの
児島県の山中、天降(あもり)川沿いの妙見温泉に「忘れの里 雅叙苑」はある。全室の客室のそれぞれの仕様が実に興味深い。その一つを紹介すると、「お風呂リビング」と名付けられた、湯船の近くにベッドやソファが設えられた部屋。湯に浸かっていない間は、本を読んだりベッドでまどろんだり、気の向く ままに源泉掛け流しの温泉を心ゆくまで楽しめる。露天風呂付きの宿が増えてきたが、当宿が先駆けでありコンセプトが傑出している。
この独創的なアイディアを生み出したのは、「天空の森」も経営するオーナーの田島健夫氏。旅人が真に欲しているものを提供しなければならないと、その要素を組み立てて「忘れの里 雅叙苑」を作り上げて いったのである。
例えば、建物のほとんどは茅葺きの古民家。近代化が進むうち、日本からほぼ消滅してしまった。それでも、日本人の心にはいまだにその残滓を留め、ノスタルジックなふるさとの象徴だ。ユングが説いた集合的無意識のように、ひとりひとりの心の中に共通して存在しているのだろう。ここを訪れると、みな一様に「懐かしい」と口にしてしまう。そして、茅葺きの古民家で昔ながらの暮らしを体験できることに、たちまち魅了されていくのだ。あたかも自分が昔そういった生活を送っていたかのように。ありし日の日本 の田舎の小さな集落がそっくりそのまま息づく里でその住人になれるという、タイムマシンに乗って旅するタイムトラベラーしか味わえない贅沢を満喫できる。
「忘れの里」とは大事なものを忘れていないか、そしてもう忘れてもいいものがあるのではないかと、訪 れる旅人に向けられたメッセージでもある。豊かな人間性の確立のためには、自らを見つめ直す時間を持 つ必要がありそうだ。その舞台はすでにここ「忘れの里 雅叙苑」には整えられている。
厨房のかまどにくべられた薪の香ばしい匂いが。
谷間の里は、つるべ落としの夕暮れ。
炬燵にはいわく言い難いやさしい温かさがある。
左上から時計回りに/敷地内を闊歩する鶏一家。薩摩鶏の血を引く。 朝食では好みの魚を聞いて炭火で焼いてくれる。 宿の朝食。直営農場や地元の食材だけで作られた伝統的な料理で、季節を愛でて自らを労る。 鹿児島では焼酎に水を加えて数日間寝かせ、「黒ぢょか」という酒器に入れて火にかけておく。
information
忘れの里 雅叙苑
鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4230
TEL 0995-77-2114
http://gajoen.jp/
予約 0800-888-3326(ルレ・エ・シャトー予約センター)
金山蔵、その密やかな鼓動
数多のシェフから絶賛される、本格芋焼酎『薩摩焼酎 金山蔵』。唯一無二の味わいは、一体どこからもたらされるのだろう。鹿児島県いちき串木野市に『薩摩焼酎 金山蔵』の蔵を訪れた。
日本の金山とは、佐渡、菱刈、そして串木野
かなり長い間トロッコに揺られていた。と、感じたが、トンネルの入り口からの距離は約700メートルほ どに過ぎない。暗がりで時折光るライト、トロッコの車輪がきしむ音。ここは、かつて薩摩藩を支えた串木野金山の坑洞である。平成の初めに鉱山が閉じられてから久しく、静寂が辺りを包む。遥か350年前からこの闇は変わらない。時間の感覚が 麻痺する異世界だ。
到着したのは地下60メートルにある坑洞。冬は暖かく夏は涼しい、一年を通じて約19度が保たれた天然の貯蔵庫だ。金を採掘していた重機が面影を残す迷路のような坑洞を巡っていると、ほのかに芳しい香りが漂ってきた。さらに、伝統的な焼酎造りのジオラマを眺めながら足を進め、次第に強くなった香りが最高潮に達した時、視線の先には大きな甕がずらりと並んでいた。闇の奥まで続くこれは『薩摩焼酎 金山蔵』なのだ。一つの甕に千リットルの『薩摩焼酎 金山蔵』 が貯蔵され、熟成されるのだという。
しかしながら、現状に甘んじることのない気風がある薩摩の地。これが薩摩焼酎の完成形ではなく新たな地平を切り開かんと、薩摩金山蔵では、鹿児島県唯一の清酒『薩州正宗』の醸造も手がけている。
古の人は、蜃気楼は龍の夢だと言った。眠れる金山の見る夢が『薩摩焼酎 金山蔵』におそらく映り込んでいるからこそ、いっそう稀有な味わいを生むに違いない。そして、その夢を感じられる薩摩金山蔵では、薩摩の伝統が静かに逞しく脈打っている。
売店「蔵乃仲見世」では、焼酎や清酒の試飲販売のほかに薩摩切子のような酒器も取り扱い、鹿児島焼酎文化を知るのにうってつけだ。 トロッコで坑洞に向かう前に、総延長120kmに及ぶ串木野金山の歴史について知ることができる。
幻の黄金麹を使って、坑洞内で仕込みから貯蔵、熟成まで行われる。
information
薩摩金山蔵
鹿児島県いちき串木野市野下13665
TEL 0996-21-2110
http://kinzangura.co.jp/