田中 優子　Yuko Tanaka
1952 年生まれ。愛知県名古屋市出身。愛知医科大学卒業後、名古屋大学皮膚学教室、名古屋第一日赤病院を経て、長期療養型病床田中病院に皮膚科を新設。現在同病院院長のほか、日本保険医療学会理事などを務める。FM 三重では医療情報番組「vivid 美人」を担当。

吉村 啓　Kei Yoshimura
ファッションプロデューサー、株式会社ビーンズ代表。1982年生まれ。代官山にセレクトショップ “BlackBeans” を立ち上げる一方、ファッションイベント『ビキニナイト』『シンデレラナイト』では、オーガナイザーとしてファッションショーをプロデュース。今秋、葉っぱをモチーフにしたアクセサリーブランド”ORTO” を設立。http://orto.jp ／ビーンズ：http://beans-web.jp

吉村　仕事でいろいろなエグゼクティブにお会いしますが、同じ年齢でも若々しくて自信に満ち溢れた第一印象を与える方と、その真逆の方がいる、不思議ですよね。

田中　自分に自信があるかどうかの差ですね。仕事は増幅された自己ですから仕事に対する自信を持っている人は輝いています。そしてまた外見の自信も大切です。それは顔の造作ではなく肌の輝きです。

吉村　肌なんですね。

田中　そうです。肌が綺麗だと男性でもいい男に見えます。脂ぎった肌や毛穴が開いて黒いぶつぶつがある人はイケメンとは言えませんから。

吉村　確かに昔の男性のようにごわごわの肌をして眉間に皺を寄せてニヒルに構える人は流行りませんね。綺麗な肌で笑顔の方がよいですね。

田中　そのとおりです。素敵な人は輝く肌と笑顔で内面の余裕を表します。

吉村　美容皮膚科で輝く肌は手に入りますか？

田中　綺麗な肌は手に入りますよ。基本的な洗顔や保湿の方法の指導もしていますしトラブルのある肌は最新医療機器で治療できる時代になりました。私の病院は男性の患者様も気軽にいらしてくださいます。ただ輝く肌というのは内面を磨くことで輝きのオーラとしてにじみ出るものです。ところで吉村さんはジュエリーアクセサリーのプロデュースをされていますが、ジュエリーの似合う人に合わない人っていますよね。

吉村　そうです。年齢によっても似合うジュエリーは変わってきます。20代の方が高額なものを付けていてもどこかイミテーションに見えてしまいます。30代の中ごろからでしょうか、ジュエリーが似合うようになるのは。歳を重ねる毎にどんどん似合うようになるから不思議ですね。

田中　それは内面が磨かれて行くから歳を重ねる毎にジュエリーが似合うようになるのです。逆に言えばジュエリーが似合うような歳の重ね方をしていかなければいけません。フランスの上流階級のマダムは歳を重ねる毎にドレスの胸をはだけ、多くの宝石類を身にまとっていきます。それがいやらしくなくとても洗練されていてエレガントなのです。欧米では男性も宝石を自然に身に付けていますね。

吉村　そうなんです。しかし日本では男性がジュエリーを付ける習慣がまだ根付いていません。ですからまずはあこがれの男性のジュエリーの付け方を真似することから始めてほしいのです。初めは気恥ずかしいかも知れませんが段々と自分に似合うものがわかってきます。また気に入ったジュエリーを見つけたらとにかくゲットしてしまうというのもいいと思います。

田中　なるほどジュエリーが似合うように自分を磨きますものね。ジュエリーが似合うには外見、内面の両方が美しく輝きを放っていることが条件ですね。そこで初めてジュエリーの輝きとマッチするのですから。

吉村　ジュエリーは身支度の最後に付けるもの。「今日も完璧」という自分をさらに高めてくれるものだと思うのです。

田中　身に着けるジュエリーはその時どきの心の状態が反映されますよね。なんだかさえないときはジュリーを身にまとう気持ちの余裕もないものです。しかし気持ちがワクワクして幸せな時は内面からも輝いておりジュエリーをまといたくなりより輝く自分になることができるのです。常にジュエリーが似合う人、男性も女性もそういう輝く人になりたいですよね。