日本人ならではの洗練された美を現代の名工が具現化
黄金の頂きに君臨、世界を魅了する
日本が誇る高級腕時計、クレドール

磁器ダイヤルに手描きのロゴやインデックスが施されシンプルを極め磨き抜かれた「叡智II」と、アートピースコレクションから、エナメルのグラデーションダイヤルが気品を放つモデルをクローズアップ。

クレドール(仏語で「黄金の頂き」を意味)は1974年、高級志向への高まりに対応して、時計のマニュファクチュール(自社一貫生産)であるセイコー(1881年創業)が生み出した日本が世界に誇る高級宝飾時計ブランドだ。
そんなクレドールは、生誕25周年を迎えたスケルトンウオッチや、最高品質のダイヤモンドを使用したジュエリーウオッチ、今回紹介するエナメル(七宝焼き)をはじめとする日本古来の伝統技法に、現代の名工たちが革新技術を加えた独創的で美しいモデルを世に送り出してきた。
伝統の継承と技術革新はムーブメント開発においても同様で、1969年に開発され、世界最高水準と称される厚さわずか1.98mmの薄型メカニカルムーブメントCal(.キャリバー)68系は1993年に復刻。その後、メカニカルウオッチの心臓部であるてんぷを金属製のキャリッジ(籠)に収めて回転させることで重力干渉を補正する複雑機構トゥールビヨンに発展させた。
1999年にはメカニカルウオッチと同様にぜんまいのほどける力を動力源としながら、クオーツウオッチと同等の高精度を実現したセイコー独自の駆動機構スプリングドライブを開発し、後に、時刻を美しく余韻のある音色で知らせるコンプリケーション(複雑機構)へ進化させた。匠の手作業による日本独自の装飾を施すなど美観も秀逸だ。
そこで今回は、卓越した職人が手作業でムーブメント部品を磨き上げ、色あせない輝きと美しさを徹底追求した「叡智II」の奥深い魅力に迫る。また、繊細で優美なグラデーションをエナメルで表現した逸品をリポートする。
いずれも奥ゆかしき華麗さを、現代の匠が表現したスペシャルアイテムだ。

丁寧な手仕事によるムーブメント仕上げ

「叡智II」に搭載されたCal.7R14の受。外周、ルビーやねじ穴周りは面取りされ、リンドウ科の植物の一種の茎を乾燥させたものにダイヤモンドペーストを付けて鏡面仕上げされている。

「究極のシンプリシティ」がコンセプト。親から子へと世代を超えて受け継がれる価値ある逸品

飾りなどの余計なものをそぎ落とし、残した部分を極限まで研ぎ澄ますという思想から誕生。工房のある信州に積もる雪をイメージした純白の磁器ダイヤル。ロゴとインデックスは独自配合の絵の具で一つひとつ手描きされ、ムーブメントの輪郭は手作業により磨き上がられた。セイコーエプソン塩尻事業所の高級時計専門家集団「マイクロアーティスト工房」の卓越した技能によって極められたスペシャルモデルだ。

マスターピースコレクション叡智II
GBLT999

時・分・秒針や裏面のパワーリザーブ針、ねじは手作業で鏡面加工した後に青焼きされ、深みのある美しいブルーカラーとなる。

Cal.7R14。手巻スプリングドライブ。独創の機構トルクリターンシステムによりパワーリザーブは約60時間を実現。PT(プラチナ)950ケース。クロコダイルストラップ。ケース径39mm。厚さ10.3mm。日常生活防水。660万円(税込)。

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匠の技の高さを物語る

ケースバックから見ることができるムーブメント部品の輪郭や穴周りはどの角度からも美しく輝くよう手作業で美しく磨き上げている。香箱には、工房のある塩尻市の花、桔梗がデザインされた。また、ガラス質の柔らかな透明感を放つ磁器ダイヤルのロゴとインデックスは、卓越した匠による手描き。驚異の技だ。

上質で気品溢れるエナメルダイヤルは
繊細で深みのあるブルーカラーのグラデーションが美しい

1900年に宮内庁御用達となった七宝・美術工芸品を手掛ける安藤七宝店(1880年に名古屋で創業)の協力のもと、特有の奥行と深みのある質感を実現したエナメルグラデーションダイヤルは、ため息が漏れるほど美しい。

アートピースコレクション
GBAQ961

彫金や漆芸、七宝といった日本の匠による卓越したハンドワークが施されたクレドールアートピースコレクションのロングセラーモデル。見る角度によって濃淡が変化する。エナメルによる上品な濃紺ダイヤルは日本人の美学を象徴するかのようだ。同色のクロコダイルストラップも上質かつエレガントに大人の腕元を演出する。

Cal.6870。手巻メカニカル。パワーリザーブ約37時間。18KWG(ホワイトゴールド)ケース。クロコダイルストラップ。ケース径36.6mm。厚さ7.1mm。日常生活防水。209万円(税込)。

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施釉と焼成を経て完成するダイヤル

シルバーダイヤルのベースに切削加工で精緻な模様を刻み、その上から半透明エナメルを施す「バスタイユ技法」を採用。施釉(エナメルを塗ること)と焼成(エナメルを焼き上げること)を繰り返して繊細で優雅な5段階のグラデーションを実現している。

CREDOR Special Exhibition 「装の美」を体感するひととき

― 12月5日 銀座・和光 ―

世界に誇る、日本を代表する高級腕時計「クレドール」。
現代の名工たちによる日本古来の伝統技法と革新の技術を目の前で味わい、
それらが凝縮された代表モデルを紹介するイベントが
和光本館にて華やかに開催された。




①クレドールをイメージしたフラワーアレンジメントが会場を華やかに彩っていた。
②彫金師・照井清氏による彫金技術の技法が目の前でゲストに公開された。
③感染対策が万全に行われていた実演では、二人の彫金氏がクレドールに施された技術を丁寧に解説していた。

伝統の継承と技術革新が生む クレドールの魅力に触れた一日

「装の美を体感するひととき」と名付けられた今回の集まりには、時計ファンのみならず、宝飾としてのクレドールの輝きに魅了されたセレブリティの方々が数多く集まられていた。ウェルカムシャンパンとクレドールをイメージした特別なアミューズグールをお楽しみいただきながら、まずはクレドールブランドの紹介から行われ、2億2000万円のジュエリーウオッチの誕生やセイコー初のトゥールビヨンの完成、トップジュエラー「ギメル」とのコラボレーションモデルなど参加者はその伝統の継承と技術革新の歴史に興味深く聞きいっていた。
その後、厚労省より「現代の名工」に認定され、2007年に黄綬褒章を受章した彫金師・照井清氏、その技を継承する長尾佳奈氏両名による彫金実演が行われる。照井清氏は1970年来、クレドールを代表するスケルトンウオッチなど数多くの名作を創り続けている。その素晴らしい技巧を目の前にして、参加者は日本の伝統技術の素晴らしさを知るとともに、クレドールブランドの魅力をよりいっそう強く心に留めた一日になったに違いない。

  • GALH986

    Cal.7R88。手巻スプリングドライブ。18KPGケース。クロコダイルストラップ。ケース径39.8mm。厚さ9.5mm。日常生活防水。1870万円(税込)。

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  • GXBE998

    Cal.6898手巻メカニカル。18KYGケース。ケース径39mm。厚さ9.6mm。日常生活防水。1100万円(税込)。

    こちらのモデルは生産を終了しています。

普段は入ることのできない、銀座・和光の時計塔での記念撮影。特別な思い出のひとときに。

Information

セイコーウオッチ株式会社 お客様相談室

TEL 0120-302-617(通話料無料) 受付時間 月曜日~金曜日 9:30~21:00/土日祝日 9:30~17:30 www.credor.com

▶︎クレドール取扱店舗


和光 本館2階 クレドールサロン
東京都中央区銀座4丁目5-11
営業時間:10:30~19:00
◎営業時間などの最新の情報はホームページにてお知らせしております。
www.wako.co.jp
TEL 03-3562-2111(代表)