~より豊かに生きるために~ アンチエイジングをパートナーで考える

最先端医療が目覚ましく進化しつつある昨今、より美しく朗らかに生きることへの願望は高まるばかりだ。
そんなPAVONE読者のご要望に応え、アンチエイジング医療の最前線に立つお二人の医師により豊かに生きるための秘訣を語って頂いた。
「パートナーでアンチエイジングについて考える」という視点から、壮年期・老年期をより豊かに充実した日々にするためのアドバイスを頂くPAVONE特別企画。

小林 一広浜中 聡子

小林 一広
メンズヘルスクリニック東京院長
1962年生まれ。北里大学医学部卒業後、同大学院でメンタルヘルスケア中心の医療に従事。1999年、東京に城西クリニックを開業。精神科医として、心身の両面から頭髪治療に力を注ぐ。2014年、東京・丸の内に男性力向上のための専門医療機関、メンズヘルスクリニック東京を開業。著書に『病はケから』(幻冬舎刊)。精神保健指定医。

浜中 聡子
医学博士。AACクリニック銀座院長
北里大学医学部、同大学院医療系研究科臨床医科学群精神科学修了。同大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科、国際医療福祉大学熱海病院精神科講師等を経て2009 年、AACクリニック銀座院長に就任。国際アンチエイジング医学会専門医、米国抗加齢医学会専門医等をはじめ、内外の資格を多数取得。心身両面からのケアで「ウエルエイジング」を提唱している。著書多数。

女性と男性の更年期のメカニズム

浜中先生(以下H):女性と男性の更年期のメカニズムの違いというのは意外と知られていないですね。女性は平均的に48歳頃になると、閉経というライフイベントがあるので、更年期に対する意識もある程度強いと思いますが、男性の場合はいかがですか?

小林先生(以下K):男性の場合は、”ある時点”から少しずつ坂を下る様な感覚でしょうね。下り方にも個人差があって、急激に坂道を転がり落ちる人もいれば、なだらかにという人もいます。一般的に男性のほうが更年期の自覚症状の現れ方については個人差があるのではないでしょうか。

H:ホルモンの数値でいうと、女性はエストラジオール、プロゲステロンの低下具合が均等なのに対して、男性の場合は個人差が大きいですね。30代ですでにおじいさんのレベルになってしまう方もいれば、60代でも良い状態を保っている方もいます。あと、男女ともに、精神的な症状が現れることも多いですね。

K:特に男性の場合は、役職や地位による責任の重さなど、社会との関わりからストレスを抱えやすく、うつ病を発症するケースもあります。それがちょうど年齢的に壮年期・中高年の男性に起きやすく、更年期症状なのかうつ病なのか、その辺の違いがはっきりといえないのが難しいところです。

H:女性の場合も、性格傾向が更年期症状の感じ方に大きく影響する上に、40代後半から50代前半は、多くの女性が、母として、妻として、そして社会的にもさまざまな役割を抱えています。すべてを全うしようとして複合的なストレスに見舞われ、結果としてさまざまな症状が出てくるというケースも多いですね。といっても、症状として圧倒的に割合が高いのは、ホットフラッシュと発汗です。他には睡眠の質が落ちたり、気分の波が出る人もいれば、抑うつになる人もいたり。あるいは動悸、耳鳴り、目まいなどの症状ですね。病院に検査に行っても、異常なしと言われる。でも症状は良くならない…、というような不定愁訴の方もいらっしゃいます。

K:基本的に更年期障害の主な原因は、男性も女性も性ホルモン低下によるものです。性ホルモンが減ると男女共に異性に対する関心が薄れていく。特に女性は閉経してしまうと生物学的にはもう自分のDNAを残す事は不可能な訳でしょう。自分のDNAを残せないとなると、異性に対する関心が落ちるのは仕方ないと思いますね。男性の場合、生物学的に精子を作れる限り可能なことを考えると、異性に対する関心が落ちてきたらそれは更年期の一つの症状といってもいいかもしれません。

更年期を乗り越えていくための互いの理解

K:男性がパートナーの更年期に直面したら…。男は自分にそういう生理的な現象が無いからどう対応して良いか分からないというのは多々あるようです。でも、更年期というのは永遠に続くものではない訳で、たまたま女性の方がドラマチックに性ホルモンが低下して、症状がわっと出やすいというだけなんです。それに、更年期というホルモン低下の状態に対して男性側も自然に慣れていくものなんです。そういう事を理解した上で男性は女性に対して接することが大切ですね。

H:いずれにせよ、中高年になればなるほど、身体的な強さはお互いに無くなっていく訳ですから、精神的な支え、理解者としての存在がますます大きくなってきますね。と、同時に、共に心身の健康があって、お互いがある程度の距離を保てるからこそ、良い関係を築けるというのもあると思うんです。例えば、どちらかが病気になってしまったら、世話や介護をしなくてはいけなくなり、絶妙な均衡が崩れる。心身の健康=パートナー生活の充実。結局、精神的、身体的両方の自立があってこそお互い良い関係が保てるのだと思います。

パートナーで支え合う美しい年の重ね方

K:アンチエイジングという言葉は確かに存在しますが、加齢に対して100パーセント抗うことは不可能です。ですから、それなりにお互い良い年のとり方をしていくということが理想なのだと思います。そうは言っても、いつまでも元気で若々しく、充実した日々を送りたいと思うのが万人の願い。そこに努力なりお金をかける事によって少しでも良い状態を保持する、あるいは改善することができるならば…、と考える。医療の進歩もあって、さまざまな手立てが増えているのも事実ですから、私個人としても、できる限りの事にチャレンジするというのは決して悪い事ではないと思うんです。

H:確かに自分自身が良くなると、男女共に積極的になりますね。その積極性がさまざまな点で実を結ぶので、ご本人だけではなく、周囲の人々にもプラスになると思うんです。時々、特に女性の患者さんで、何もかも一人で乗り越えようと歯を食いしばってしまう方にお会いすることもありますが、パートナーだからこそ乗り越えられる、むしろ相乗効果が期待できるということを認識するのも人生を送る上では大切なことだと思います。

K:確かにそのとおりですね。私どものクリニックにいらっしゃる患者さんを見ていても、AGA治療(薄毛治療)となると、自分自身で見た目を気にして、というのもありますけど、大多数の方々が周りから、例えば奥様やパートナーから言われて、というケースが多いようです。それで、何とかなるんだったら…、という思いで皆さんしぶしぶいらっしゃる。ところが、薄毛の問題がちょっと改善されるだけで、次はお腹をすっきりさせてみようかな、とか、今度はもうちょっと洒落たものを着てみようかな、という風に変わっていくんです。外へ出て、奥さまと一緒に旅行や食事でも行こうと。ご自身の問題が解決されるだけで、夫婦円満、家庭円満、皆さんがハッピーになるというポジティブな連鎖反応が起きるんですよ。そもそも、これも奥様の後押しがなければ何も始まらなかった訳で…。

アンチエイジングクリニックとの関わり方

H:私どものクリニックで必ず患者さんにお話しするのは、体調不良という自覚症状が出る前に、ご自分の健康状態を把握してほしいということです。こと女性に関しては、ホルモンの検査が重要なのですが、人間ドックであれ検診であれ、どんなに詳しい検査をしても、”更年期だね”で終わってしまうのがほとんどのケースです。実際ホルモンの値の低下というのは、決して女性ホルモン、男性ホルモンという性ホルモンだけの問題だけではなく、甲状腺ホルモンとか睡眠やストレスに関するホルモンの影響など、さまざまなホルモンが影響しており、非常に複雑なものです。そして、それが加齢変化として許容範囲のものなのか、あるいは、自覚症状につながるような低下ではないのか…など、まず自分の体を知って頂く上でも、40歳になったら、年に一回は検査を受けることをお勧めしています。

K:欧米のファミリープラクティスに近い形ですね。

H:はい。病気が見つかれば、専門医をご紹介しますし、詳しく自分の身体を総点検するということの価値と意義をお話ししています。

K:アンチエイジングというのは生きるの死ぬのというレベルの話でないですから、もっと気軽に考えて頂いて良いと思うし、転ばぬ先の杖くらいの感じで受診をして頂ければと思います。 〝何もしないでいると、こうなっちゃうかもしれないな….というような気持ちで。アンチエイジング医療というのは、”5年後10年後、こんな感じで過ごせるかな…。いや、そうありたい”という前向きな姿勢で自らのライフスタイルをプランニングしていくことが可能なんです。そういう意味では「考える医療」として捉えて頂ければと思います。

アンチエイジング医療の意義と未来

K:アンチエイジングは、すでに再生医療の領域に入ってきていると思っています。神様の領域に手を出して良いのかという難しい問題は当然ありますが、そうは言っても医学・科学というのはどんどん進んできている。AGAの治療にしても、20年前は薄毛がふさふさに戻るなんてありえなかった。そういうことが実現し得る時代になってきているんです。ですから、読者の皆様にもぜひ科学の進化を利用しながら、自分と対話しながら、良い年のとり方をして頂きたいですね。そして、その一つの手段としてアンチエイジング医療を積極的に活用して頂きたいと思います。ただ、医師としては、年をとることを全く否定するのはどうかな、と思うこともあります。ですから、まず客観的に自分を見つめ直した上で、今の自分に何が必要なのかを冷静に判断することだと思います。

H:医師として厳しいことを申し上げれば、ご自身のライフスタイルというのは年齢と共に次第に数値に現れて出てきます。自分に対してどういう投資をしたら本当に自らの心と身体の幸せにつながるのか―。ある程度の年齢に達したら、その点を見つめながら日々過ごしていくことが大切だと思います。

K:私どものクリニックには、ホルモン専門の先生もいれば、僕も精神科医ですけど、メンタル専門のドクターも、皮膚や前立腺の専門家もいますし、さまざまなエキスパートが集まっています。総合病院ではないですけど、男性専門のコンビニエンス・クリニックという風に思って頂いて…(笑)。

H:確かに良い意味でアンチエイジングクリニックというのをかかりつけ医にして頂けたらいいですね。私どもも、患者さま一人ひとりが直面している加齢現象に寄り添っていけるよう努めていきます。積極的に気持ち良く、前向きに生きたいというのは誰しもが持っている願望ですから、それぞれの患者さまの願いを達成し、皆さまのクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献できたら嬉しく思っています。

メンズヘルスクリニック東京

男性の身体の内外からの健康をサポートする画期的なクリニック

メンズヘルスクリニック東京

メンズヘルスクリニック東京は、男性のエイジングケアをサポートする専門クリニック。男性のあらゆるパフォーマンスの向上を図るため、最先端医療技術を駆使することによって、男性の身体の内外から健康をサポートしている。
特にテストステロン(男性ホルモン)の働きに着目し、頭髪治療(AGA治療)を中心に、皮膚、男性更年期障害、テストステロンアップ外来、前立腺がん治療、男性不妊など6項目にわたる専門診療科目を設置。院長の小林一広先生が精神科医ということもあり、悩みを抱えた患者のメンタル面のケアにも重点がおかれている。
より美しく充実したライフスタイルを送りたいと願うエグゼクティブ層の男性に絶大な支持を得ている日本初の男性総合医療クリニックだ。

メンズヘルスクリニック東京メンズヘルスクリニック東京メンズヘルスクリニック東京

メンズヘルスクリニック東京
東京都千代田区丸の内1-11-1
パシフィックセンチュリープレイス丸の内 10F
TEL:03-5224-5551
休診日:月・火(詳しい診療時間はお問い合わせください)
www.menshealth-tokyo.com/

AACクリニック銀座

健康と美の調和を提唱し、女性のクオリティ・オブ・ライフを向上

AACクリニック銀座

浜中聡子先生が院長を務めるアンチエイジングクリニック。生活習慣病を未然に防ぐ「予防医学」を柱とし、一人ひとりに合った正しい健康と美の在り方をサポートしている。
更年期障害や生活習慣病の予防、そして頭髪治療や美肌治療等を中心に、女性の身体の内外から美を実現するためのアドバイスや治療を行う。
特に更年期症状を軽減するホルモン補充療法は、長期投与のリスクや内臓に対する負担が最も少ない天然型のものを使用。また、市販のサプリメントに比べて含有成分の濃度が高い当院オリジナルのドクターズサプリメントを処方するなど、アンチエイジングクリニックならではの安全性と有効性においても高い評価を受けている。

AACクリニック銀座AACクリニック銀座

AACクリニック銀座
東京都中央区銀座3-5-8 銀座ASビル5F
TEL:03-5250-7333
休診日:日・月(詳しい診療時間はお問い合わせください)
www.aac-clinic.com/

AGA 治療が受けられる全国のエイジングケア・クリニック

“頭髪の問題は医療機関で”というのが常識の昨今。「総合頭髪外来」と呼ばれる医療機関は全国主要都市に存在する。皮膚科、形成外科、メンタルヘルス等の各分野の専門医が連携し、男女の頭髪の悩みを解決すべく最先端医療を駆使した治療を行っている。

脇坂クリニック大阪

関西地区最多の頭髪治療のパイオニア

脇坂クリニック大阪

一人ひとりの体調や症状を把握しながら、男女を問わず、さまざまな角度から頭髪・頭皮に関するケアを行う。

大阪府大阪市北区梅田3-3-20 明治安田生命大阪梅田ビル21F
TEL:06-6940-7888
休診日:月・火(詳しい診療時間はお問い合わせください)
www.osaka-clinic.com/

城西クリニック福岡

九州地区最大級の発毛治療専門クリニック

城西クリニック福岡

AGAや女性の薄毛治療に効果が認められた内服薬や外用薬を処方。加えて外用薬やビタミン・ミネラルを処方し、積極的な発毛治療に取り組んでいる。

福岡県福岡市中央区天神1-12-7 福岡ダイヤモンドビル9F
TEL:092-738-8571
休診日:月・火(詳しい診療時間はお問い合わせください)
www.josaiclinic-fukuoka.com/

AACクリニック 名古屋

東海地区最大の臨床実績を誇るクリニック

AACクリニック 名古屋

16年間の実績を持つ東海地区最多の臨床数を誇る発毛治療専門クリニック。男性だけではなく、近年増加傾向の女性の薄毛治療にも力を入れている。

愛知県名古屋市中区栄3-17-15 エフエックスビル9F
TEL:052-249-8880
休診日:月・火(詳しい診療時間はお問い合わせください)
www.aac-nagoya.com