金融界の革命児の哲学と『ルイ13世』の親和性
LOUIS XIII × 冨田和成
五感が研ぎ澄まされ、アイデアが生まれる特別な一刻

金融界に多大なる影響を与える革命児として、その名を轟かせる株式会社『ZUU』の代表取締役、冨田和成（とみた かずまさ）さん。超富裕層と関わり、一流を知った彼の人生哲学と『ルイ13世』の親和性を探ってみた。

撮影協力／グランムーヴ・ジャパン　写真／青木加代子

一流に触れることで、視野が広がり感受性も豊かに

資産運用の総合プラットフォームを創り上げ、IT革命をはじめ金融業界に新たなムーブメントを発信し続ける冨田和成さん。創業からわずか5年で東証マザーズ上場を果たし、いまや自社メディア『ZUU online』の会員は650万人を突破。さらには金融の領域に留まらず、ビジネスの極意をまとめた著書は10万部のベストセラーに。まさに時代の寵児である冨田さんに、仕事の流儀を伺った。

「学生時代にIT分野で起業しましたが、厳しい環境で自分を追い込み高めるべきだと、野村證券に入社社し、最年少で超富裕層部隊に配属されました。そこでの経験が、さらなる高みを目指す原動力となって、『ZUU』を立ち上げました。誰もがやりたいことにチャレンジし、希望が叶えば幸せです。でもお金への不安から夢をあきらめた事例を目の当たりにしてきました。お金はいわば人生におけるガソリンで、ブレーキにもアクセルにもなるもの。お金のリテラシーを向上して、うまくコントロールすれば、夢に向かってアクセルを踏むことができる。そんな人々を増やし、サポートしていく。“世界に、 熱を。人に、可能性を。”。これがビジョンです」。

超富裕層の方々は、とりわけ自分の夢や趣味への関心が強いという。目に見える資産ではなく、気持ち的な満足度、心の資産がとても重要だと気付かされたそうだ。「芸術と同じように、一流のもの、上質なものに触れた経験は、視野を広げ感受性を豊かにします。 ハイエンドの方は、そういうさまざまな体験ができる機会に恵まれ、知識や教養、見聞が広まり、高いレベルの会話にもついていける。さらにそれがビジネスに生かされたりもします。『ルイ13世』をたしなむ方々も、そうですよね」。

本物の価値を知る、成功者のステイタスとして、世界にその名を響き渡らせる『ルイ世』はコニャック地方の最上級区域で育まれたブドウを100％用いて、1200種ものオー・ド・ヴィー（原酒）をブレンドし、代々のセラーマスターが変わらぬ味を創り上げる。そして自身が手掛けた原酒の完成形を手にすることなく、100年先の未来へと継ないでいく。250 種もの香りがあると言われる芳醇で複雑な味わいのバランス、大切な人と幸せを分かち合うために作られた専用のクリスタルグラス……。そんなブランドのヒストリーやモノづくりへの想い、世界観に熱心に耳を傾けながら、おもむろにタブレットを取り出し、なにやら調べ始めた冨田さん。

「歴史好きなんですよね。ルイ13世王の時代背景を知れば、より愛着も湧きそうじゃないですか？　一流と呼ばれるブランドにはストーリー性が大切だと思っています。アップルのスティーブ・ジョブズしかり、性能だけでない興味をそそられるもの。『ルイ13世』も、いまこうして飲んで、ただ美味いと思う以上に、造り手のメッセージを受け止め、共感できるストーリーがあるから感動と余韻、深みが増します。ふくよかな香りやほのかに甘い風味に包まれて、まるでタイムスリップした感覚。どこか日常とは異なる空間や時間に浸っているような。透明なオー・ド・ヴィーが100年の時を経て美しい琥珀色に変わる姿も、グラスを重ねた時の乾杯の音色もロマンがあり、まさに五感が研ぎ澄まされるお酒ですね」。

冨田さんは、ホテルが好きで月1回は宿泊するそう。一流のおもてなしに触れ、いつもと違う環境に身を置くと、五感が刺激され、新たなアイデアが生まれ、イノベーションが起こることも。また第六感・直感力も磨かれると言う。