Western Australia
大自然の恵みと都市の快適さを贅沢に味わう


フェリーでパースから約90分、フリーマントルから約30分で白砂の美しい海岸を持つロットネス島へ。その美しい海岸は絶景というにふさわしい。

Perth、Fremantle、Rottnest Island、Margaret Riverを巡る旅へ

12月の初旬、冬の日本を離れ、南へ約10時間、ANAの直行便でオーストラリアの第4の都市、州都パースへと向かう。時差はマイナス1時間。季節は逆転し、からりとした初夏の気候が心地よい。近代的なビルと伝統的な建物が混在するこの地域。少し足を伸ばせば絶景の大自然、世界的に評価の高いワインを生み出すワイナリー、海鮮を楽しめる美食のレストランなど、西オーストラリアは未だ知られていない魅力にあふれている。

Text/Takamasa Wada
取材協力:西オーストラリア州政府観光局、ANA

Perth
水辺の街パース。豊かな自然と近代的な建物が調和する


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(1)水辺の街、パースは近代的なビルディングが立ち並び、美しく洗練された雰囲気。この湾沿いの遊歩道や橋が整備されて散策に心地よい。(2)街中はとても緑が多く配置されており、地元市民が木陰で休憩するのに利用されていて、とても豊かな生活がうかがわれる。(3)公園にはオーストラリアを代表するカンガルーのモニュメントが使われていて身近なのがよくわかる。(4)キングスパークからはスワンリバー周辺を見下ろした景観。園内には多くのワイルドフラワーが咲きほこっていた。

スワンリバー沿いに広がる街、パース。西オーストラリアの旅への起点となる。再開発が進み、高層ビルが立ち並ぶ近代化された街並みが美しい。中心部にはブティックが並ぶキングストリート、中世イギリスの風情の残るロンドンコートなどのショッピングストリートが揃っている。近代的なビルの間には植民地時代の歴史的な建造物が数多く残されていて、ゆっくりと散策するのに最適だ。特にウォーターフロントにあるエリザベスキーは橋や遊歩道が整備されていて、カフェやローカル食材を使ったレストランなどが集まり、散策の途中に立ち寄るのもいいだろう。さらに街の西側の丘の上には400ヘクタールもの広大な「キングスパーク」があり、市民や観光客の憩いの場になっている。園内にはオーストラリア固有の植物、ワイルドフラワー約3000種や、約80種もの鳥類が生息し、丘の上から見降ろすスワンリバーや街並みを臨むことができる。美しく整備された芝生広場にシートを広げて寝そべり、ゆったりとした贅沢な時間を過ごしてみてはいかがだろう。

Rottnest Island
パース沖の美しい島に世界一幸せな動物に会いに行く


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(1)ロットネスト島は石灰岩でできているために白い砂浜が多く、透明度の高い海とのグラデーションが素晴らしい。(2)島には固有種を含めた多くの動植物が生息し、保護されている。この海岸には希少なミサゴ(Osprey)の巣が海岸すぐ近くにあった。(3)島の中ほどにいくつかある、不思議なピンク色に染まった塩湖。雨が降った後に微生物が繁殖してこのような色になるという。(4)口角が上がっているので前から見ると微笑んでいるように見える有袋類「クオッカ」カンガルー(ワラビー)の仲間である。(5)昼間はこの先の木の根元に作った巣で寝ているクオッカ。触ったり、餌をあげたりするのは禁止されている。

パースからフェリーで約90分、フリーマントルからは約30分。顔が微笑んでいるように見えることから「世界一幸せな動物」と言われている有袋類、野生のクオッカが住む「ロットネスト島」がある。A級の自然保護指定となる国立公園であるこの島は、島全体が石灰岩で出来ているため、海岸の砂は驚くほど白く、限りなく美しい海岸線を見ることができる。シュノーケリングをすれば海岸からすぐ近くで100種類を超える熱帯魚やサンゴの美しい姿を楽しむことができる。野生のクオッカは島のあちこちに住み、木陰で生活している。人懐こい動物であるが、餌をあげたり、触れたりするのは禁止されているので注意が必要だ。島は一般車両の乗り入れが禁止されているため自転車や巡回バス、または「クオッカホッパー」と呼ばれるカートを予約して移動することになる。桟橋近くにはオープンエアのカフェや人気のパン屋さんがあり、多くの人で賑わっている。高級ホテルやグランピングの施設も人気となっていて、この美しい海を満喫したいのであれば宿泊するのもいいだろう。

Fremantle
植民地時代の美しい建物が並ぶインド洋を臨む街


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(1)120年以上続いているフリーマントルマーケット。食材からお土産まで取りそろい、地元住民から観光客まで多くの人で賑わっている。(2)西オーストラリアで最も古い公共の建造物「ラウンドハウス」から美しいインド洋を望む。歴史を感じさせる史跡として観光客に人気。(3)フリーマントルの街並みは歴史的な建造物が多く残っていて、落ち着いた雰囲気の街並みが心地よい。(4)西オーストラリア土産として人気の蜂蜜の専門店。円換算で700~1,000円程度でお手軽に購入できる。(5)12月の西オーストラリアは初夏の季節。新鮮な果物や野菜が山盛りに並び、地元の生活の豊かさを感じさせてくれる。

19世紀にイギリス人の入植者によって開拓がはじまった、活気にあふれる港町、フリーマントル。西オーストラリアの中でも最も古い歴史を持つ地区であり、当時のコロニアル調の建築物が数多く残されている。そこではまるでタイムスリップにあったような、どこか懐かしいような不思議な思いにさせてくれる。1831年にこの地域最初の刑務所として作られた、丘の上にある「ラウンドハウス」からはインド洋の絶景を臨むことができ、今は観光地として多くの人が訪れる。お土産を探すならば、街には1897年から続いているフリーマントルマーケットに足を向けたい。地元向けの多彩なフルーツや野菜から、観光客に大人気のスイーツや蜂蜜、オリーブオイル、ハーブや紅茶の数々、ハンドメイドの雑貨などがところ狭しと並んでいる。海沿いのレストランでは地元のシーフードを使った料理で人気のレストランやカフェも数多く、そのローカルな雰囲気と新鮮な食材で、旅人を満足させてくれるだろう。

Margaret River
プレミアムワインの産地で極上のワインを堪能する

西オーストラリアに訪れたなら、パースから南へ車で約3時間の距離にある、プレミアムワインの産地「マーガレットリバー」を訪れたい。ワイン醸造が盛んなこの地では現在200以上ものワイナリーが点在している。そんな中で代表的な「スウィングス&ラウンドアバウト」と「ルーイン・エステート」をご紹介しよう。

Swings & Roundabouts
美しいブドウ畑に併設されたワイナリーでカジュアルにテイスティングを楽しむ


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(1)アテンドしてくれたKimberlyさん。華やかなワイナリーにお似合い。ガーデンでのテイスティングでもワインの特徴を丁寧に解説してくれた。(2)エントランスやガーデンにはスタイリッシュなオブジェがいくつも設置され、自然にこの後のテイスティングツアーへのテンションが高まってくる。(3)ワイナリーのネーミングにかけたのか、ガーデンには「スイング」する椅子の上でコースランチをいただきながらのテイスティングができる。(4)初夏のこの時期のこのワイン畑には、まだブドウは大きな実を付けてはいなかったようだが、ワイナリー周辺には広大なワイン畑が広がっていた。(5)Backyard Stories Sparkling Rose 2022瓶内発酵したシラーズ。フレッシュなドライストロベリー、グアバ、ドライハーブの香りを持つバランスの良い泡。(6)Backyard Stories Chardonnay 2022上質で純粋なシャルドネの果実の香りを持つ。高品質のフレンチオークでの自然発酵により複雑な香りが加わっている一品。(7)Backyard Stories Cabernet Sauvignon 2021ベリー系の香り、チョコレート、バニラオーク、シナモンとナツメグのスパイスが香るカベルネソーヴィニヨン。

マーガレットリバーのワイン産地の北端に位置するワイナリー「スウィングス&ラウンドアバウト」は温暖な海洋性気候と独特の土壌を持ち、昼夜の大きな寒暖差が組み合わさることで、エレガントで丈夫なワイン用ブドウにとって理想的な生育条件が揃っているという。このセラードアとレストランはマーガレットリバーの象徴的な「ケープス・ロード」にあるブドウ畑沿いにあり、初夏の爽やかな天候のもとで、多くの受賞歴のあるワインのラインナップをテイスティングすることが可能だ。
テイスティングツアーでは、ウェルカムのスパークリングワインに続いて、外に出て、畑の方に向かうと、広々としたガーデンの中にある、椅子が少しスウィング?するテイスティングスペースにて、ご自慢の数種のワインをペアリングされた料理とともにいただくことができる
この日はスパークリングロゼ、白のシャルドネ、赤のカベルネソーヴィニヨンなどのワインが用意されていた。広大なガーデンにはワインドッグが駆け回り、配置されたモニュメントやクラシックカーなども印象的で、スタイリッシュな雰囲気の中、カジュアルで、リラックスしたワイナリー体験ができるだろう。

Information

Swings&Roundabouts

2807 CavesRoad,Yallingup WA 6282
TEL(+618)97566640 https://www.swings.com.au/

Leeuwin Estate
歴史と伝統が醸し出す魅力
世界が認めた代表的ワイナリー


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(1)テイスティングの説明をいただいたのは、Cameronさん。マーガレットリバーとワイナリーの歴史や各ワインの味わいについて解説してくれた。(2)世界の一流ミュージシャンが訪れ、このガーデンでコンサートを行っている。VIPの対応のためか、このワイナリーには小型機の滑走路も用意されている。(3)世界的に評価の高いルーインの「アート・シリーズ」。施設内にあるラベルになったオーストラリアの現代アーティストのギャラリーも見どころ。(4)今回テイスティングで試飲できたラインナップ。オーストラリアワインは全体的に角が無く非常に飲みやすく誰もが美味しく味わえるものが多い。(5)Art Series Riesling 2023クチナシやレモン、柑橘類の花の香りが高く、繊細で洗練された辛口のワイン。セットされたシーフードにとてもよく合う。(6)Art Series Riesling 2023シャルドネ 高貴で香り豊かな香りは、カモミール、レモンマートル、桜、生姜によって特徴づけられるオーストラリアの誇る高級ワイン。(7)Art Series Cabernet Sauvignon 2019カベルネソーヴィニヨン青と黒のベリーの豊かな果実にオリーブ、アニス、クローブ、ベイリーフ、きめ細かいタンニンが肉料理に最適。

マーガレットリバーの老舗ワイナリーである「ルーウィン・エステート」(1972年創業)の生み出すワインはワイン・スペクター誌の年間トップ100ワインやデカンター誌のおすすめワインに定期的に選ばれるなど、世界最高峰のワインを製造していることで評価の高いワイナリー。1972年、ナパバレーの伝説的なワインメーカー、ロバート・モンダヴィが、ルーウィンのブドウ園の場所がプレミアムワインの生産に理想的であるとし、共同経営者として農場のオーナーとともにワイン用のブドウ栽培を開始。1981年に発売したオーストラリアのアート作品をワインラベルにした「アート・シリーズ」のシャルドネを英国のデキャンタ誌が、ブラインド試飲による評価で世界最高のシャルドネとして選んだことをきっかけに、国内外で数々のトロフィーやメダルを受賞、オーストラリアを代表するワイナリーとなる。
施設内には現代オーストラリアン・アートのコレクションを展示するアートギャラリーや、受賞歴のあるレストランなどが用意され、1985年にワイナリーの芝生でロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏、毎年夏になると世界の一流ミュージシャンやエンターテイナーが登場する屋外でのルーウィン・コンサートが開催されている。

Information

Leeuwin Estate

Stevens Road,Margaret River
WA 6285
TEL(+618) 9759 0000

Homepage

STAY

The Ritz-Carlton Perth
エリザベスキーのランドマーク
「ザ・リッツ・カールトン・パース」


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(1)「ザ・リッツ・カールトン・パース」は何より周囲の環境が素晴らしいい。居室のクオリティも高くパース観光の起点に相応しい。(2)中庭に面した開放的なホテルのレストラン「ハース」では地元の食材を活かしたエレガントな料理をゆったりとした雰囲気で楽しめる。(3)スイートテラスからはエリザベスキー地区の素晴らしい自然の景観を存分に楽しむことができる。

パースの注目のエリア、スワン川沿いのウォーターフロントにあるエリザベスキー地区に建つ「ザ・リッツ・カールトン・パース」。2019年11月にオープンしたこのホテルはザ・リッツ・カールトン・ホテルにとって記念すべき100軒目の誕生となる。19室のスイートを含む全205室のエレガントで落ち着いたインテリアを持つ客室を有し、床から天井まで広がる広い窓からは、エリザベススキーの街やスワン川の景色を一望できる。川を望むインフィニティプール、オーダーメイドのトリートメントを備えた豪華なスパなど一流ホテルとしての設備は申し分ない。西オーストラリアの玄関口であるパースの滞在拠点として最適で、キングスパークやベルタワーなどの名所にも簡単にアクセスが可能。周辺には遊歩道や橋が整備され、カフェやレストランなども多く、散策のついでに立ち寄るのもいいだろう。

Information

The Ritz-Carlton Perth

1 Barrack Street,Perth WA 6000
TEL(+61 8)6559 6888
https://www.ritzcarlton.com/perth

QT Perth
モダンデザインの都市型ホテルでパースの夜を味わい尽くす


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(1)パースの中心部にあるモダンなデザインのハイクラスホテル。そのコンテンポラリーなスタイルは一階エントランスにあるカフェから始まっている。(2)ダークカラーの室内デザインにゴールドやブルーの差し色が特徴的な居室。豊富なアメニティもこだわりの都会的なデザインが施されている。(3)大人気のルーフトップテラスのレストラン&バー。夕方になると宿泊客だけでなく近隣の住民がこぞってやってくるという。

「キューティーパース」はパース中心部にあり、豪華なインテリアと設備を誇るデザイナーズホテルだ。ショッピングや食事を楽しんだり、周辺での都会的な時間を過ごしたりするのに最適なロケーションにある。キューティーパースの客室はダークトーンで設えてあり、黒色の大理石のバスルームに始まり、モダンなインテリア、アメニティなど細部にわたってこだわりのデザインが特徴的なホテルとなっている。レストラン、バー、フィットネスセンターを併設していて、特にルーフトップテラスが人気で、18階から見晴らす都会の景色を楽しみながらカクテルを酌み交わす。この日も多くの客が訪れていた。パースで最もにぎわうショッピング街のマレーストリートモールやヘイストリートモールはすぐの距離にあり、パース駅や西オーストラリア州立博物館なども徒歩数分圏内と観光にとても便利。

Information

QT Perth

133 Murray Street,Perth WA 6000
TEL(+61 8)9225 8000
https://www.qthotels.com/perth/

Pullman Bunker bay Resort
静かなヴィラタイプの客室が並ぶ豪華な5つ星リゾート


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(1)インド洋の絶景に向かって大きな温水プールが用意されている「プルマン・バンカー・ベイ・リゾート」。広々とした敷地に実にゆったりとした時間が流れる5つ星のリゾートだ。(2)広い敷地内には、天井の高い様々なヴィラタイプの居室が点在している。ゆったりと自然の中で過ごす最高の環境だ。(3)リラックスした雰囲気のバーコーナーでは、地元産のワインやビール、様々なカクテルが楽しめる。(4)オーシャンビューの開放的なレストランは地元の豊かな食材を豊富な調理法で楽しませてくれる。

マーガレットリバーと周辺の観光の拠点に最適な5つ星リゾート「プルマン・バンカー・ベイ・リゾート」。ホテル敷地内から直接、透明度が高く静かな「バンカーベイ」の海岸へ歩いて出ることができる。緑豊かで広大な敷地内には、設備の整ったヴィラスタイルの客室が点在し、スタジオタイプから家族向けのキッチン付き2ベッドルームなど様々なタイプがあり、長期の宿泊にも対応している。ホテルには温水のインフィニティ・エッジ・プールがあり、別棟にはリフレッシュする贅沢な時間を過ごすための「ヴィ・スパ」なども用意されている。ホテルのレストラン「アザー・サイド・オブ・ザ・ムーン」では地元の食材を使った料理やワインをオーシャンビューの屋外テラスで楽しむこともできる。早朝の敷地内の芝生では、珍しい小動物の有袋類、可愛らしいバンディクートにも遭遇することができた。

Information

Pullman Bunker bay Resort

Bunker Bay Road, Bunker Bay WA 6281
TEL(+618)9756 9100 https://www.pullmanbunkerbayresort.com.au/

Smiths Beach Resort
スミスビーチのビーチフロント
マーガレットリバーの最高級リゾート


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(1)輝くインド洋の絶景を見渡す、理想的な隠れ家「スミスズ・ビーチ・リゾート」。リゾートホテルに求めるすべての要素が用意されている。(2)目の前すぐにはこの白い砂浜が広がっている。この贅沢な景観を存分に楽しめるのがこのリゾート。(3)居室はモダンで洗練されていて、こんな場所にできれば長期滞在をしたい。ちなみに施設の周辺ではカンガルーが多く遊んでいた。

マーガレットリバーのワイナリー巡りをするための最高級リゾートホテルを探しているならこの「スミスズ・ビーチ・リゾート」へ。マーガレットリバーの中心エリア「ヤリンガップ」に位置し、ホテルは白く美しい砂浜が魅力の「スミスズ・ビーチ」を見渡せる絶好のロケーションにある。居室からはインド洋のきらめく海を見ながら、最高のリゾートタイムを過ごせるように、海に向かって大きく開かれて設計されている。ホテル敷地内にはインフィニティプールやテニスコートなどの施設も用意されている。ナチュラリスト岬とルーウィン岬の間にあるトレッキングルート「ケープ・トゥ・ケープトラック」沿いに位置する、建築賞を受賞したこのリゾートは、宿泊客に自然のままに残されたこの海の魅力を存分に味あわせてくれることだろう。

Information

Smiths Beach Resort

Smiths Beach Road,Yallingup WA 6282
TEL(+61 8)9750 1200
https://www.smithsbeachresort.com.au

Western Australia Restaurant

Wildflower
パースを代表する高級レストラン
地元食材にこだわる美食を提供


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(1)エレガントでモダンな店内。ドレッシーな服装で来店するお客さんも多く、パースでも一番の高級レストランが「Wildflower」だ。(2)Late Harvest Chenin Blanc 2023 マーガレットリバーのビオワインの先駆的ワイナリー「カレン・ワインズ」。口の中にリンゴ、バニラ、ジャスミンの花、蜂蜜の風味が広がる甘いワイン。(3)西オーストラリアの代名詞でもある野生の草花「ワイルドフラワー」を使用した美しいアミューズ。次々に出てくる料理も美味しくかつ美しい。(4)North west Pearl Meat 柚子、ライム、豚の背中肉(ラルド・ディ・コロンナータ)を添えて。⑤South West Beef カリフラワー、カツオ、レモンアスペンを添えて。

数多くの受賞歴を誇るパースのプレミアムレストラン「Wildflower」は、政府の総合庁舎だった歴史的建物を洗練されたホテルへと改装し、パース出身の世界的建築家ケリー・ヒル氏が客室の設計を手がけたラグジュアリーホテル「コモ・ザ・トレジャリー」のメインダイニング。エグゼクティブシェフであるキム・ブレナン氏は、イーストパースの「Lamont’s」でキャリアをスタート、ロンドンやシドニーの超一流レストランで活躍した後、現在「Wildflower」をはじめ、「コモ・ザ・トレジャリー」および「ステート・ビルディング」内の複数のレストラン&バーを統括している。パースの街並みを見下ろすビルの最上階、洗練された雰囲気の中で、先住民アボリジナルに伝わる6つの季節をテーマに、地元の食材を活かして供される料理は見た目も麗しく、地元の厳選されたワインとともに、食通達をも満足させてくれるだろう。

Information

Wildflower

1 Cathedral Avenue、Perth、WA 6000
TEL(+61 8)6168 7855
https://wildflowerperth.com.au/

Shelter Brewing Co
バッセルトン桟橋にある、極上のビヤレストラン


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(1)天井も高く、海に向かって開放的な「シェルター・ブリューイング」店内では醸造所で作った様々なクラフトビールやシーフード料理を楽しめる。(2)バッセルトン桟橋のすぐ手前に建つ、醸造所が併設された倉庫のような店舗。海の前で飲むビールは格別だ。(3)醸造所で出来立てのビールを数種類テイスティングできるフライトセット。この環境がそうさせるのか、どれもが美味しくいただける。

観光客で人気のバッセルトン桟橋のすぐ目の前にある「シェルター・ブリューイング」は地元のクラフトビール醸造所兼レストラン。天井が高く、広々としたオープンな空間の中で、各種用意された様々な味わいのビールと、地元の食材や新鮮なシーフードを使った相性の良い食事を楽しむことができる。目の前は青い海と白い砂浜が広がり、景観を楽しみながらビールを楽しむならテラス側に出るのがおすすめだ。

Information

Shelter Brewing Co

11 Foreshore Parade,Busselton 6280
(+61 8)9754 4444
https://shelterbrewing.com.au/

Cicerello’s
インド洋の風を感じながら、絶品のシーフードを楽しむ


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(1)目の前に船が行き交う、フィッシングボートハーバーの最高場所にある「シセレロス」。天気が良ければぜひこのテラス席でビールとともに食事をしたい。(2)地元でとれた新鮮で生きのいいオーストラリア産のイセエビ。大ぶりで身もいっぱい詰まっていて大変美味しい。(3)「シセレロス」は「フィッシュ&チップス」で有名ということだが、他の料理も量が多くて大変美味しい。フリーマントルに行ったら必ず寄りたいお店。

西オーストラリアでも最大級の船舶が行き交う歴史的な港町、フリーマントルにある海鮮レストラン。最高のフィッシュ&チップスが食べられることで有名なお店だが、この場所で100年以上にわたって営業を続けているという老舗レストランでもある。フィッシングボートハーバーに面した最高のロケーションの中で、海風を感じながら、牡蠣やムール貝、カニ、伊勢海老などの獲れたての新鮮なシーフードをビールやワインとともに存分に味わうことができる。

Information

Cicerello’s

44 MewsRoad,Freemantle WA 6160
(+61 8)9335 1911
https://www.cicerellos.com.au/

TIPS
西オーストラリアの楽しみ方

PERTH STATION

パース市内中心部にあるパース駅にはミッドランドやフリーマントルまで行ける6つの路線が乗り入れている。チケットは現金で切符を購入することもできるが、パースの公共交通すべてで利用できるICカード「スマートライダー」が便利。各駅のトランスパースインフォメーションセンターなどで購入でき、移動したゾーン数で料金を支払うシステムになっている。現金で買うよりも10%割引されてお得。現金やカードなどでチャージ可能。ミニマムチャージA$10。

Busselton

マーガレットリバーの北端にある海辺の街バッセルトン。青い美しい海と真っ白い砂浜が目に眩しい。海に突き出した桟橋は全長2kmあり、南半球では一番長い木製桟橋として有名。終点には海中水族館があり、水深8mのサンゴ礁を泳ぐ色とりどりの魚を観察することができる。徒歩でも歩けるが、ここはソーラー発電の観光列車で海の上を走る気分を味わおう。毎年アイアンマンレースがこの地で開かれることでも知られている。

Elizabeth Quay

西オーストラリアの魅力がぎゅっと詰まったような海辺の街Elizabeth Quay(エリザベスキー)。スワンリバー沿いには橋や遊歩道が整備されていて、様々な場所に西オーストラリアにちなんだアート作品やオブジェがいくつも発見できる。すぐそばには高層ビルも立ち並び、洗練された国際リゾート都市と言えるだろう。海にはフェリーやボートが行き交い豊かなパースのライフスタイルを感じさせる。

City Beach

パースの西に広がるインド洋の沿岸には、白い砂浜が美しいビーチがいくつも連なっている。この沿岸は美しい夕日が眺められる「サンセットコース」とも呼ばれ市民に愛される場所。この海岸線にあるモダンオーストラリアンなレストラン「Odyssea(オディッシア)」からは壮大な夕陽の中、この地ならではの豊かなシーフードと上質なワインを楽しみながら、サーフィンに興ずる若者たちを眺めることができた。

Perth Driver Guide and Tours

ツアーガイドとドライバーを兼ねてお世話になったタスマニア出身、日本語の堪能なジョンさん。西オーストラリアでは何か所も観光しようとすると、長距離の移動が必要になるので、運転が不安であればドライバーを頼んだほうがいい。ジョン氏はガイド経験が豊富で地元の文化や自然、ワインについても詳しい。


Perth Driver Guide and Tours
TEL (+61) 044 320 377
https://www.perthdriverguide.com/

西オーストラリア

州都 パース
面積 約264万km(日本の約7倍)
州人口 約259万人
時差 1時間
通貨 豪ドル(A$)
アクセス 日本から直行便で約10時間
シドニーから約5時間
ブリスベンから約6時間
メルボルンから約4時間
電圧は220/240V
気候 パースは地中海性気候で1年を通して過ごしやすい気候。8月~11月が春、12月~2月が夏、3月~5月が秋、6月~ 7月が冬。夏の気温は25℃から30℃を超える日もある。

ANAの成田=パース直行便がウインターダイヤから運航予定


ANAオーストラリアへの旅はビジネスクラスにてゆっくりと楽しみたい。ビジネスクラスのシートは就寝時にはベッドシートをフルフラットにして、足を伸ばしゆったりと眠ることができる。夜のフライトであってもこのシートならば翌日もアクティブに活動できる。日本との時差の少ない西オーストラリア旅行ならではのメリットを享受したい。ビジネスクラスならANAの空港ラウンジを利用でき、各種アルコールを含むドリンクのフリーフロー、軽食のビュッフェ、新聞・雑誌、Wi-Fiサービス、シャワールームがすべて利用可能となる。その他、空港ラウンジの利用基準はホームページでご確認を。※直行便のウインターダイヤの運航予定はANAまで。

https://www.ana.co.jp/