京都、 革新の創造性


京都・西院にある『SUKUMO』の工房上階にあるショールーム。

数世紀にもわたって受け継がれた伝統の技と美が息づく古都、京都。
21世紀に生きるの京の伝統の技と美を牽引する匠たちの
創造性あふれるクリエイティビティに迫る。
伝統と革新が生みだす新たな価値―――。

企画・文 : 朝岡久美子/ 写真 : 森川諒一

世界のセレブリティを魅了する神秘の色彩 SUKUMO


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(1)金戒光明寺永運院で撮影された『SUKUMO』レザーと襖画。SUKUMOの高級感と日本的美意識に満ちた世界観を表現する一枚だ。(2)(3)天然藍で染め上げられた『SUKUMO』レザー。絞りによる染め柄の大胆かつ繊細な味わいにも熟達の職人技が感じられる。(4)(5)タデアイと呼ばれる植物の葉を乾燥させ、さらに発酵・熟成させたものが蒅(すくも)だ。この工房で用いられているのも100%が阿波の本藍だ。

本来、繊維に用いられる天然の藍でレザーを美しく染めあげることに成功した強者たちがいる。世界中のクリエーターやファッショニスタたちが、この世界でも類まれな『SUKUMO』ブルーのレザーアイテムを求めて京都に集う―――。

ジャパン・ブルーが宿す無限の潜在力

藍色、またの名をインディゴ――大海原のような懐の深さを持つあの魅力的な色合いに魅せられない人はいないだろう。西洋世界では「ジャパン・ブルー」という名で知られるようになったのも興味深い。確かに、西洋世界に育った人々にとって、藍という色は実に神秘的なイメージを描かせる潜在的な力があるようだ。藍色に染まった美しきレザーを求めて世界中から京都のある工房を訪れる富裕層やセレブリティたちが引けも切らないという話を聴き、実際にその現場を見に行くことにした。

天然藍とレザーが生みだす唯一無二の価値

京都・右京区西院。ここに浅井ローケツという小さなろうけつ染めの工房がある。この家族経営の工房をエルメスやフェラーリをはじめ世界中のラグジュアリーブランドのクリエーターや、F1の著名なテクニカルディレクターなどのいわゆるミリオネアと呼ばれるセレブリティたちがこぞって訪れているのだ。
実はこの工房の染め場の上階にあるショールームは『SUKUMOクラブ1000』という世界のVIP1000人だけを対象としたクラブメンバー組織の本拠なのだ。確かに現場を訪れてみると、ガレージのようなショールームに無造作にレイアウトされた数々の藍色の皮革アイテムの芸術性の高さとカッコよさに度肝を抜かれた。藍染といえば繊維を染めることだと思い込んでいた人間にとって、藍色で染められたレザーグッズの数々を目にすること自体が興味深かった。
では、『SUKUMOクラブ1000』とは一体何なのだろうか。そもそも「SUKUMO」とは漢字で表記すると「蒅(すくも)」と書く。他ならぬ植物由来の染料の一つだ。タデアイと呼ばれる植物の葉を乾燥させ、さらに発酵・熟成し丸く固めて“藍玉”にしたものだ。これが藍染に用いる染料、いわゆる蒅(すくも)だ。このクラブ的メンバー組織は、蒅(すくも)を『SUKUMO』と記してあえて組織の名に冠している。そのことからもお分かりいただけるように、メンバーになることを許された人々とは、蒅(すくも)という古来日本に存在する天然植物の恵みに心からの敬意を表し、そのかけがえのない素材に命を吹き込む職人技の価値を理解し共感できる度量と感性を持ち合わせた人々たちなのだ。

独自のメンバーシップ『SUKUMOクラブ1000』

京の染め職人の二代目としてすでに揺るぎない地位を得ていた浅井ローケツ代表の浅井直幸氏は、なぜ皮革を藍で染めるなどというアドベンチュラスな冒険に挑んだのだろうか―――。
ある日、氏は知人を介して東京の下町で皮革カバン製作を営む二代目の堀井誠氏(現『SUKUMO』CEO)に出会った。職人家族に育った二代目同士、二人はすぐに意気投合。浅井氏は「皮革を藍色に染めて、オリジナルのアイテムを創りたい!」という夢を抱く堀井氏の情熱に絆され、来る日も来る日も、繊維の藍染を行う甕の染液に改良に次ぐ改良を重ね続けた。多忙な仕事の合間を縫ってほぼ7年。幸運にも天然灰汁と日本酒の糖分による発酵度具合などから生じる絶妙なPHを生みだし、皮革の藍染に成功したのだという。そもそも、本来、植物由来の染料と動物性の皮革が上手く混ざり合い、色ムラなく染め上がるはずがない。しかし、浅井氏は7年余の歳月をかけ、その難題をついにクリアしてしまったのだ。当初、浅井氏から相談を受けたという皮革の鞣(なめ)しを担当するタンナー職人は、その奇跡的な結果と仕上がりに驚愕したという。それほどまでに希少価値の高い素材だということがお分かりいただけるだろう。


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    ⓒFerrari Usa

(1)皮革の藍染に成功した染め職人浅井直幸氏(奥)。手前はCEOの堀井誠氏。(2)染液に日本酒を入れるのは、糖分を加えて発酵を促すためでもあるが、酒の神々に祈るという儀式的なものでもある。(3)(4)写真3のようにレザーを成形して染液につけると写真4のような具合に染まる。(5)(7)(9)ファッション性も抜群だ。世界のセレブリティから愛される理由がよくわかる。(6)阿古屋貝の真珠に蒅で染めた核を挿核し、世界初、藍色の真珠養殖にも成功した。これらの稀少な真珠を用いたイヤリングやネックレスはモナコのアルベールII世にも献呈されている。(8)2022年発表のフェラーリ“Roma”のルーフトップ。デザイナー自らが京都の工房を訪れ、『SUKUMO』レザーを起用した。

メンバーになるためのテスト

しかし、いくら奇跡の努力から生みだされた『SUKUMO』レザーのアイテムとはいえ、ECサイト全盛期の昨今、それらのアイテムを求める人々は、なぜ世界を半周してまでも京都に足を運ばなくてはいけないのだろうか?しかし、これこそが彼らならではの愛情あふれるマーケティング手法なのだ。
「SUKUMOクラブ1000」というメンバーシップは、既存のメンバーからの紹介や特別な推薦枠でしか新たな顧客を受け入れない。紹介を受けた後のプロセスもまたユニークだ。新メンバー候補は、京都の工房で長靴履きエプロン姿で一から本藍染めを体感する必要があるのだ。そうすることで、初めてこの神秘の色が生まれ出る工程を知り、そのアートをどのように理解したかということを浅井氏も堀井氏もしっかりと側で見極めているという。この二人が見届けたところで、藍染の価値と本質を理解し、職人へのリスペクトを持って日本文化の良さを理解できると判断した人物こそが、晴れて「SUKUMOクラブ1000」のメンバーとして永久的に迎え入れられるのだ。
しかし、一度メンバーに迎え入れられたなら、そこからはスピード感抜群だ。欲しいアイテムを堀井氏に伝えれば、それにふわしい最高のデザイナーやアーティスト、職人たちとのコラボレーションが奇跡のように実現する。革ジャン、靴、アート作品、ジュエリーと、ありとあらゆるアイテムでそれが実現するのだ。

好循環のスパイラル

創業からほぼ5年。CEOとして安定した組織を統括する堀井氏は最後にこう語ってくれた。
「我々のポリシーは、何よりも「SUKUMO」ブルーのレザーという唯一無二の素材を用いて完全なるビスポークで顧客の皆様に満足度の高いアイテムをご提供することです。ゆくゆくはあらゆる世界の老舗ブランドの最高の職人と直接コラボしていけるようなかたちを創っていければと思っています」
先日は米国からフェラーリのデザイナーが訪れた。彼女は自らが手がけたモデルにおいて、世界で唯一のオプションを兼ね備えたスペシャルなバージョンを生みだしたいと考え「SUKUMO」ブルーのレザーを内装ルーフトップ部分に使うことを思いついたそうだ。恐らく、業界内での情報拡散はいち早く、彼女はしっかりとそのトレンドを捉えていたのだろう。世界のクリエーターたちの間でも、今や「SUKUMO」の天然藍で染め上げられた皮革を用いることは一つのステイタスになっているようだ。
日本の伝統技術を支える職人たちが一念発起したことで始まった新たな挑戦。それは、今、藍色――ナチュラルインディゴの神秘の輝きに魅了された人々の深い敬意と喜びによって一つの大きな環となっている。そして、今後も怒涛のごとく世界のファッション・インテリア業界を揺さぶるような大きな波を創りだしてゆくに違いない。

〜世界のセレブリティたちが目指すラグジュアリークラブへのゲートウェイ〜

PAVONE読者に、『SUKUMOクラブ1000』への特別入会ご紹介

今や世界の富裕層たちを虜にしてやまない『SUKUMO』ブルーのレザーグッズ。一人ひとりのメンバー顧客に対し完全なるオーダーメイドで、彼らが求めるものを、そしてそれ以上の付加価値のある喜びを生みだしています。世界のセレブリティたちの間でも競争率の高いクラブへのメンバーシップ・アクセス枠を特別にPAVONEの読者会員に数枠確保しています。ご興味のある方はPAVONE CLUBまでお問合せください。

Information

SUKUMO

https://www.sukumolondon.com/

紋様に込められた、いにしえのメッセージを世界に
誉田屋源兵衛
――十代目山口源兵衛

西陣織の帯匠『誉田屋源兵衛』の十代目山口源兵衛氏。開口一番、自らを「傾奇者(かぶきもの)」と称する。300年にわたる西陣織の伝統を受け継ぐ帯匠の人生はつねに“反動”と“気骨”という二つのキーワードに導かれてきた。破格の“粋人”にして希代の目利きは、現代に舞い降りた本阿弥光悦のごとくマルチクリエイターとしてその異才を放ち続ける。


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(1)京都の四条・室町に生まれながら祇園祭よりも岸和田のだんじりを好む異端児らしさもまた氏ならではだ。(2)家屋にみなぎる凛としたたたずまいが、老舗帯匠の創造性と伝統を感じさせる。(3)町家風の本社社屋の二階には源兵衛氏が生みだした格調の高い帯が静謐で瀟洒な空間に並ぶ。空間全体が世界中の目利きや賓客をもてなすにふさわしい美意識にあふれていた。


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(1)麻の葉の紋様のこの帯はシャネル一行がパリから訪れた際に制作したもの。「彼らは『日本人は模倣が過ぎる』というから、真似ではなく、古代にシルクロードから西にも東にも同じ紋様が広がったというのを証明したかった」と源兵衛氏は言う。(2)乳白色の部分は螺鈿が織り込まれている。(3)(4)徳川家康の孫である千姫が豊臣家に嫁ぐ際の婚礼衣裳からモチーフされたという紋様。千姫は幼い日に自らが好む柄を描きだした。紫陽花の絵柄に対して葉は菊であり、茎の部分は牡丹という、お気に入りのものばかりを集めた子供らしい自由な発想に源兵衛氏は惹かれたという。(5)半貴石ラピスラズリで染めた琉璃色の牡丹のモチーフ。(6)「ネバーギブアップ」の精神を表す“破れ扇”の帯。軍扇がボロボロになっても白旗を挙げるな、という不撓不屈の精神を表す徳川の紋様だ。その美学に経営者などが社長室に飾りたいと購入していくことも多いという。地の部分は漆で織り込まれている。(7)24金で制作された着衣。

“破れ格子”の精神に生きる

創業1738年――四条・室町で285年余の歴史を誇る西陣織の帯匠『誉田屋源兵衛』の十代目 山口源兵衛氏。“破れ格子”の着流し姿が何とも粋だ。
御年75歳。誇り高き熟達の匠たちの心を揺さぶり続け、世間をアッと言わせる斬新で芸術性の高い作品を世に贈りだし続けている。
「“破れ格子”はね、江戸期に合戦で負けた浪人たちが着ていた着衣の紋様で、本来、討幕を企てる反分子的な侍たち、いわゆる“カブキモノ(傾奇者)”たちのシンボルなんよ」
意外にも幼少期は小児結核を患っていたゆえに人里離れた山奥で隔離生活を余儀なくされていたという。
「だから中学に上がってようやく隔離から解放されたら大変やったわ。一日中、野山を走りまわり、あらゆる遊びが楽しかった。その延長で27歳くらいまでは毎日遊び呆けてね。家業を継ぐなんてまるで考えてない。ところが、親父が亡くなってみたら膨大な借金が息子の私に残されていたんよ。これは当時の旦那衆の定石みたいなもんでね。でも、さすがに『これは、いかん』と思って。それからや、ありとあらゆる美術館に行って古代から江戸期までの工芸や紋様に触れてみたらこれが面白くてね。家が傾くほどに文献も読みあさって勉強したんよ」
一念発起からの源兵衛氏の勢いは凄まじかった。さすがは“カブキモノ”の精神で突き進み、莫大な借金は数十年で見事に完済。気が付くと、自らも先代のように祇園で豪勢に遊ぶ旦那衆の一人になっていた。

紋様が語りかける強烈なメッセージ

「ところがね、ある日、知り合いの大学教授が、『源兵衛、お前、派手にやっとるが、紋様の意味や歴史をようわかってやっとるな?もし、わかってなかったらあかんで。お客に失礼やで』と言うんですよ。それからですわ、遊びなんて一切辞めて、誠心誠意、服飾に施された紋様の世界にのめり込んだ。53歳の時やな。京都にはあらゆる場所に屏風画があるんやけれど、本当に細密画みたいでね、その中のある一枚に描かれた580人の登場人物の写真を一枚一枚撮って、来る日も来る日も研究したんよ。当時は高貴な人々の衣装も巡り巡って民衆に行きわたるケースが多かったから、民衆の服飾文化を研究することが面白うてしょうがない」
一つひとつの紋様には必ず当時の人間の生き様や精神性を描きだすような力強い思いが込められている―――その昔、人々が纏う着衣の紋様は言葉や文字よりも遥かに強いメッセージ性や意図を持っていたという。天下の徳川家康も、反乱分子を防ぎ泰平の世を保つために武士たちの服装統制を厳しくしていたと源兵衛氏は言う。いつの世もファッションとは個人のアイデンティティを表現する最強の手段なのだ。
「日本の紋様は、古来、その多くがシルクロードを介して大陸から渡ってきたものを日本人の持前の創造性と眼力でさらに深化、熟成させて独自の芸術性を高めていったんよ。隔絶された島国で孤軍奮闘した先達たちの不屈の精神があったからこそ、各時代で創造性あふれる粋な文化が華開いた。だから我々もその精神を受け継いで、できる限りの力で現代性と革新を持って発展させ、世界に積極的に発信していかなくてはならないんよ」

破格の“粋人”の仕事

術源兵衛氏自らが世界に赴かなくとも、世界は氏を放ってはおかなかった。2000年代初頭にはパリを筆頭に全世界のシャネルの社員一同を筆頭に多くの海外ブランドの総帥や幹部、クリエーターたちがこぞって源兵衛氏のもとを訪れた。シャネル本社から訪れた一行には建仁寺でプライベートに講義を行い、特別に秘蔵の帯を披露した。実際、その際に氏が制作した帯を目にしたが、やはり反骨精神にあふれた氏のオリジナルなメッセージが込められていた。時にかなりの皮肉に満ちたものものあり、その意図が一つひとつ解き明かされるごとに実に痛快さを覚えるほどだ。氏が手がけた帯や着衣は工芸美術館の最高峰、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にも永久所蔵品として十点余りが収蔵されている。しかし、そんな至高の名誉を浴しながらも氏から放たれた一言はこれだ。
「京の都が育んできたものを前にしたら、ロンドンの美術館も大したことないで。数多あるブランドにしても『誉田屋の仕事を見とれ』という感じや」

伝統技の灯を後世に遺す

近年、源兵衛氏は西陣織の伝統を紡ぎ続けてきた立役者たちの偉業や軌跡を後世に遺すべく、映像を駆使したプロジェクトを通して普段明るみにされることない熟達の職人たちの存在に光をあてようと奮闘している。京の伝統美の灯を紡ぐのは彼ら傘寿(80歳)を優に超えた職人たちの存在があるからこそだ。そして彼らが生きた証を後世に遺すことが希望を紡ぐ礎であることを源兵衛氏は何よりも感じているのだ―――。しかし、後継者問題や、職人たちを支え続けてきた織機や道具類の入手も困難を極める一途と解決すべき課題は容赦なくたたみかける。
「でも、今、立ち向かわなければ我々の祖先が紡いできた伝統は消えるんよ」
十代目 誉田屋源兵衛―――京の街に粋と彩りをもたらす愛にあふれるプロデューサーは、今日もその役目を果たすべく、京の街へと飛び出していった。

今治のタオル職人とコラボレーションで制作された限定品“破れ扇”のタオル。「ネバーギブアップ(“破れ扇”)」のモチーフ(左)に加え、“鯉の滝登り”のモチーフ(右)で「立身出世」を込めたモチーフは、出産・初節句などの贈答用に全国からの引き合いが止まないという。
*在庫わずかとのことだが、PAVONE読者には優先的に頒布。ご興味のある方はPAVONEコンシェルジュまでお問い合わせ下さい。価格は一枚19,000円(税別)。

Profile

誉田屋源兵衛(十代目 山口源兵衛)

1948年京都生まれ。80年十代目 山口源兵衛を襲名。創業1738年創業の帯匠の伝統を守りつつ今を生きる職人たちとともに究極の帯を生みだし続けるプロデューサーでもあり、デザイナーでもある。21世紀に入ってからは世界のラグジュアリーブランドや、隈研吾氏、コシノヒロコ氏などともコラボレーションを行っている。ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に帯5点、着尺2点が永久所蔵品として収蔵されている。

Information

誉田屋源兵衛

https://kondayagenbei.jp/

京に生まれ、京で愛される美酒―― 一子相伝の味わい
月の桂 増田德兵衞商店

京都・伏見で1675年創業。来たる2025年に350年という大きな節目の年を迎える『増田德兵衞商店』。銘酒「月の桂」を挙げれば、京都で、いや関西地方でこの名を知らない人はいないだろう。伏見の幻の酒の伝統を受け継ぐ一子相伝ともいえる酒造りを担う若き蔵元に聴く。


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(1)現会長の当代(14代目)増田德兵衞氏と社長で子息の増田醇一氏。“一子相伝”の技を受け継ぐ蔵元父子の姿が美しい。(2)日本酒を取り巻く文化ヘのリスペクトもさることながら、今なお伝統的に冬の4か月間のみしか酒造りを行わないという徹底した季節感へのこだわりも見事だ。(3)(4)1964年に13代目増田德兵衞氏が世に送り出した元祖「スパークリングにごり酒」に米の旨みを加えてリニューアルされた純米中汲にごり酒「スパークリング生酒」(3)と蔵を代表する銘酒「月の桂純米吟醸」(4)。他にも、近年は「十年貯蔵純米大吟醸」などのヴィンテージ感のある古酒にも力を注いでいる。(5)醇一氏は酒の周辺文化を重んじることの大切さと同時に、「無一物のごとく“何でもないもの”だが、美を追求したもの」という14代德兵衞氏の哲学を受継いでいきたいと語る。

京文化を担うライフスタイルブランドとして

銘醸地として名高い京都・伏見。その地を代表する『増田德兵衞商店』は、1964年に日本で初めて“にごり酒”を生みだした酒蔵としても知られる。21世紀の今なお、そのドライな発泡感は「米のスパークリング」と称され、当酒蔵のシグニチャー的存在として名声を博している。
現社長の増田醇一氏は30代の若さでこの歴史ある醸造所の舵取りを任された逸材だ。さぞや、新たな21世代の日本酒ファンや海外普及を目指し革新的なアイディアに満ち満ちているかと思いきや、意外な答えが返ってきた。
「新風をもたらすというようなことは考えていません。家族経営ですから生産量も多くはありませんし、むしろ『京に生まれ、京で愛される酒』というこの酒蔵の伝統的な理念を現代に伝えていきたいと思っています。
当代増田德兵衞(十四代目)であり、現会長でもある父からは、『つねに京都の伝統的な文化継承の一旦を担うライフスタイルブランドとしての自覚を持つこと』を教えられ、酒を造り、売ることよりも、むしろ、酒の周辺文化を尊ぶことの重要性を叩きこまれてきました」
「酒の周辺文化」――何と美しい言葉だろうか。酒を嗜むにふさわしいしつらえ、装い、会話、供する仲間たち…そのすべての要素を大切にしてこそ酒を味わう喜びを分かち合えるのだと醇一氏は語ってくれた。だからこそ、この酒蔵ではアペリティフ(食前酒)からデザートにふさわしい様々なスタイルの酒をワンブランドで愉しめるよう一つの銘柄において十数種類のラインナップを取り揃えている。
もう一つ忘れてはいけないのが、水へのこだわりだ。醸造所の敷地内にこんこんと湧き出でる“伏水(ふしみず)”と呼ばれる伏流水は、数多い伏見の酒蔵のそれとはまた一味違う味わいに恵まれ、なおエレガントな飲み口を湛えていた。
「京の味にこそふさわしい、京で愛される酒」――その誇り高き美酒の味わいをぜひ堪能してみてはいかがだろうか。

Information

月の桂 増田德兵衞商店

京都府京都市伏見区下鳥羽長田町135
Tel.0120-333-632(フリーダイヤル)
https://tsukinokatsura.co.jp/

京の滞在を彩る極上の宿
悠久の時の流れに感じる四季のうつろい
星のや京都

2009年の開業から早15年。万葉の里の千年の歴史を今に感じさせる宿は、ますますスモールラグジュアリー感を進化させていた。悠久の時の流れの中で繊細な四季のうつろいを感じる稀有な体験を楽しむ『星のや京都』の至福の滞在をご紹介しよう。


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(1)星のや京都を象徴する情景「水の庭」。小倉山を望む雅な情景はみずみずしい空気感に満ちている。(2)11月末~12月初旬は紅葉に染まる嵯峨野の美しい情景を行く屋形舟で“もみじ鍋”を味わう朝食〈秋麗の朝餉舟〉を提案している。(3)伝統的なたたずまいに現代性を兼ね備えた宿を代表する客室「月橋」。(4)『未生流笹岡』の花姿は重なりあった枝葉を極限まで削ぎ落す「引き算の美」が際立つ。(5)御家元の笹岡隆甫氏自らに学べる機会はまたとない貴重なものだ。(6)(7)「嵐峡の滋味」の四季折々の品より。(8)錦秋に源氏物語の紅葉賀を聴き、青海波の舞に興じる雅なひととき。敷地内「奥の庭」で11月29日・30日、12月1日開催予定の〈星のや紅葉賀〉(鑑賞は宿泊者限定/要予約)。

四季の変化を楽しみ、万物の起源に思いを馳せる

嵐山・渡月橋から大堰川を船で上ると、中流付近で大きく蛇行した頃、その美しき宿は姿を見せる。嵐山の渓谷の静けさに包まれ、万葉人たちが愛した嵯峨・小倉山の雅な稜線の微笑みを向こうに眺めつつ、『星のや京都』での極上の滞在がはじまる。
朝、枯山水の風情を湛える庭を眩しいほどに輝かせる明るい陽光に目覚める。そして、薄暮に包まれる頃、水辺のみずみずしい空気感がよりいっそう静謐な時の流れに響きあう。星すら煌めきを戸惑うほどの漆黒の夜空に映える美しき月の光―――。千年も変わらずこの悠久の時の流れを彩ってきた光や月や草木の存在がおのずと愛おしく感じられる。
この宿では訪れる人々に繊細な四季のうつろいを身近に感じてもらえるよう二十四節気や七十二候という古来、日本人が大切にしてきた暦を通して様々な遊びを提案している。中でも、京都を代表する華道の御家元『未生流笹岡』笹岡隆甫氏に学ぶプライベートなレッスンでは、ダイナミックで情趣あふれる装花の習いを通して、当流派が尊んできた「未だ生まれず」という哲学に触れる―――万物が創造される以前の宇宙観にまで思いを馳せ、生命の本質と尊さを感じながら、一つひとつの花材に大胆に命を吹き込んでゆく―――笹岡氏の語る言葉一つひとつの重みを噛みしめつつ自らの力で新たな小宇宙を生みだす喜びはひとしおだ。

嵐山の渓谷の美を描きだした食彩

食の愉しみもまた多種多彩だ。「嵐峡の滋味」と名された伝統の中にも遊び心のある会席料理は、奥嵐山の季節の情景の一枚を描きだしたかのような幻想的で目にも楽しい品々が並ぶ。滋味豊かな食材を楽しみながら豊かに感性を刺激してくれるラインナップに、この宿を訪れた幸福感もいっそう高まることだろう。
十五年の時を経て、世界に類を見ないユニークなスモールラグジュアリーの醍醐味を世界に発信し続ける『星のや京都』。これからの十年、二十年の進化が楽しみでならない。

Information

星のや京都京都

京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
ご予約・お問い合わせ:Tel.050-3134-8091(星のや総合予約)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakyoto/

京の滞在を彩る極上の宿
パリ―京都を結ぶ薔薇色の夢空間
フォションホテル京都

2021年の開業から早3年。滞在者のみならず地元の人々からも愛され続けている『フォションホテル京都』。グルメホテルらしさの魅力を発信し続ける薔薇色の空間を彩る滞在の愉しみをご紹介しよう。


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(1)エントランス。このエリアの春の情景を描きだす花吹雪の天井画アートと大階段の欄干が空間を華麗に演出する。(2)デラックスルームのリビング。(3)最上級のプレステージ・スイート。“グルメバー”と称されるミニバーには、フォション特製のものをはじめ各種菓子を心ゆくまで堪能できるようレイアウトされている。(4)(5)「グラン カフェ フォション」夏のメニューより。(4)“スズキのポワレ柑橘の香る夏野菜の煮込み”。(5)“能登の赤イカとキャビア 緑野菜のラタトゥイユ”。ソースに長命草が用いられているのがアクセントだ。(6)最上階のメインイニング「グラン カフェ フォション」。京の東側エリアを一望する眺めも美しい。(7)写真家で映画監督の蜷川実花氏とのコラボレーションで生みだされたアフタヌンティー。7月から二ヶ月のみの限定企画。(8)好評を博しているビアガーデンセット。フォションならではのグルメセットだ。

FAUCHON Meets Kyoto

河原町五条界隈、鴨川と高瀬川の両方が流れるこのエリアは川床が名物の老舗料亭や割烹、そして宿などが立ち並ぶ古き良き京の風情を漂わせている。
パリの『フォションホテル』を彷彿とさせるような瀟洒なエントランスをくぐり抜けると、春の高瀬川沿いを彩る桜吹雪をあしらった壮麗な大階段が迎えてくれる。薔薇色の夢の世界の始まりだ―――。フォション・ピンクと呼ばれるあの鮮やかな薔薇色を基調に白・黒・ゴールドで統一された洗練のインテリア空間は、京の伝統工芸の匠の熟達の技と日本人デザイナーによる繊細な美のエッセンスが随所にあふれていた。それはまさにパリ――京都という二都市が育んできた美意識の結晶であるかのような洗練と優雅さに満ちていた。

薔薇色の空間を彩る味わいのおもてなし

空間美もさることながら、この宿の真の魅力は、何と言ってもグルメホテルとしての真価にこそある。メインダイニング「グラン カフェ フォション」を率いる料理長の林啓一郎シェフは、プロスペール・モンタニエ国際料理コンクールをはじめ、国内外の輝かしい賞に輝いた日本が誇る料理人だ。京都と近隣エリア産の滋味深い食材を大胆に用い、伝統のフランス料理の軽やかな色彩に鮮やかな躍動感を吹き込んでいる。
グルメホテルの醍醐味はファインダイニングだけにとどまらない。毎シーズンごとに進化を遂げるアフタヌンティーや、客室・館内で愉しめる魅力的なガストロノミーイベントの斬新なアイディアと手法はこの宿ならではだ。
フォション紅茶を使用した瓶ビールをフリーフローで愉しむグルメ尽くしのビアガーデンセットを味わう企画をはじめ、7月からは写真家で映画監督の蜷川実花氏とのコラボレーションから生みだされた斬新なアフタヌンティーが二ヶ月限定で登場する。そして、8月以降は最上階のティーサロンで今を時めく出張鮨職人 くも助氏の気迫のこもったオーダーメイド鮨を「月の桂」をはじめとする京ならではの日本酒やシャンパンと嗜む企画など、心躍る提案が目白押しだ。
薔薇色の夢空間をさらに彩る味わいのおもてなし―――美食の街、京都で、ご本家パリをも凌ぐ心尽くしの贅と粋に浸ってみてはいかがだろうか。

Information

フォションホテル京都

京都府京都市下京区難波町406
ご予約・お問い合わせ:Tel.075-751-7711
https://hotelfauchonkyoto.com/

京の滞在を彩る極上の宿
薫り高い二つの文化の出合いがもたらす至福の癒し
デュシタニ京都

京都にまた一つ美しい宿が加わった。『デュシタニ京都』———“微笑みの国”タイのホスピタリティを象徴する世界的なホテルグループの日本初進出とあって昨年9月の開業時にはひと際、大きな話題をさらった。タイ式の心づくしのもてなしとともに京都らしさをも湛えた美しくユニークな宿の魅力をご紹介しよう。


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(1)エントランス・ロビー空間。京都とタイの文化融合を象徴する空間は、京都らしい奥ゆかしさと、南国タイらしい華やぎの要素が美しく共存していた。(2)タイのデザイナーがコンセプトした空間に日本庭園が映える。(3)木のぬくもりをいかしたスタイリッシュなインテリア空間に心安らぐ。(4)京の伝統とタイらしいウェルネス的要素が調和した静寂の空間。自社の茶農園「デュシットガーデン」で栽培された茶葉を使用した煎茶や抹茶、和菓子を堪能できる「ティーサロン」。(5)オールデイダイニング「Kati」では、タイと日本の伝統的な味覚をベースに世界各国のエッセンスを取り入れた独創的な料理を楽しめる。


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(1)タイ料理のファインダイニング「AYATANA」のメインディッシュは、オーガニックサラダや伝統的なカレーなど、タイの家庭料理をモダンに、繊細にアレンジした6品が供される。(2)デザートも白眉だ。(3)(4)(5)(6)(7)自家農園で栽培されたハーブや地元の野菜を活かした前菜数点。京の精進料理とタイの伝統的食文化の要素を融合した5皿からなる前菜の数々は旬の野菜を使った一品から始まる。“五色・五味・五法”を体現した哲学的な要素を感じながら堪能する一式のコースは、まさに医食同源だ。(8)(9)鉄板焼「シェフズテーブル紅葉」では、松阪牛の醍醐味と日本の食材の繊細でダイナミックな味わいをゆっくりと時間をかけて堪能する。(10)最上級の客室「インペリアルスイート」のベッドルーム。(11)「プリミエスイート」のベッドルームにはガーデンビューの床の間も設えられており、海外客からも絶大な人気を誇る。(12)(13)バー「DEN」。“DEN”は隠れ家を意味する。コージーながらスタイリッシュな大人の空間で味わうこの宿ならではの斬新なカクテルは何とも魅力的だ。(14)ラムをベースに、わらび粉と黒糖、黒蜜をあしらったスイーツのようなカクテル“宵わらび”。(15)ウォッカとドライベルモットをベースに、柚子、レモングラス、カフィアライムリーフをあしらったシグニチャーカクテル“四条シーロム”。(16)スパ「デバラナ・ウェルネス」では、タイ古式マッサージをはじめ、指圧・アーユルヴェーダ・スウェーディッシュとアロマセラピーを組み合わせたシグニチャーメニューなど豊富なメニューが用意されている。(17)ストレスフリー、デトックス、ディープスリープを促す3タイプのオリジナルアロマオイルの香りが極上の癒しへと導いてくれる。

“微笑みの国”のホスピタリティに身も心もゆだねる

『デュシタニ』―――世界のリゾートホテルに興味がある読者なら、このグループのホテルの満足度と信頼度がいかに高いかは、ご存知のことだろう。しかし、京都という唯一無二の文化都市においてこのブランドが誇る最上のホスピタリティが発揮されるならば、それは世界にまたとない最高のもてなしの空間であることへの期待感を覚えずにはいられないだろう。
実際に訪れてみると、それは想像を優に超えるものだった。心安らぐインテリア空間、そこはかとなく漂う高貴な香り、そして何よりも家族のように心からゲストを大切に思うスタッフのきめ細やかな心づかい―――“結界”を超えた瞬間からおのずと異国モードに切り替わってしまうのだ。
神聖なる“結界”を超えた瞬間からゲストを出迎えてくれるのは他でもない“聖域のくつろぎ”だ――。ベージュ色に近いオフホワイトと木材のあたたかみのある色づかいを基調とした館内には、随所にタイのデザイナーが心を込めて描きだした日本のイメージが投影されている。まろやかながらもスタイリッシュな美意識にあふれた空間は、“微笑みの国”の宿にふさわしい優しさを湛えていた。

『デュシタニ京都』の真打、タイ料理のファインダイニング

“微笑みの国”のおもてなしに身も心も浸るには、ダイニング・エクスペリエンス、そして、スパ体験をぜひともお勧めしたい。たとえ京都の街を巡る時間を削ったとしてもその時間を創りだす価値がある。
まずはダイニングの愉しみから――。数々栄誉ある賞に輝くバンコックのタイ料理レストラン「Bo.Lan(ボー・ラン)」の二人のスターシェフ、ボー・ソンヴィサヴァ氏とディラン・ジョーンズ氏が手がけるメインダイニング「Ayatana」。サンクリット語で「第六感」を意味する。その名の通り、視覚・味覚・嗅覚・聴覚・触感、そして“心”で感じる第六感を刺激する皿の数々に加え、それらの醍醐味をアッと驚く演出とサービスでよりアクティブに楽しむ愉悦の食空間だ。
五皿にもおよぶ前菜の数々は、京の精進料理からもインスパイアされたという「五色・五味・五法」の真髄を心ゆくまで堪能できる極上のラインナップが次々と供される。味覚と調理法をわかりやすくインディケートしてくれる特製コンパスを廻しながら楽しむという趣向も、大人ながらについついのめり込んでしまう。永らく途絶えていたと言われる正真正銘のタイの至高の伝統料理を、時の流れを忘れてゆったりと味わえるのはまさにこの宿ならではだ。

京の一夜を彩る極上のラインナップ

贅を極めたダイニングはそれだけにとどまらない。松阪牛や伊勢海老、そしてキャビアを、世界中から集められた極上ワインやティー・ペアリングと豪快に楽しむ「シェフズテーブル紅葉」は、今、我々は京都という最高の食材が集まる美食都市に滞在していることの悦びを心から感じさせてくれる最高の食空間だ。鉄板焼において“和食スタイル”と“フレンチスタイル”の二つのセクションに分かれているという発想も実にユニークだ。その至れり尽くせりの充実ぶりに地元の人々からもすでに高い評価を得ている。
そして、この宿での滞在の喜びをさらに完璧なものへと導いてくれるのが、ナイトキャップに薫り高い美酒をスパ「DEVARANA WELLNESS(デバラナ ウェルネス)」だ。“DEVARANA”とはタイ語で“天国”を意味するという。その名の通り、ハーバルボールやや古代タイ式療法の哲学を取り入れた数種のシグニチャーパッケージからタイ古式マッサージに至るまで、どのメニューも至福の癒しとエネルギーの活性化をもたらしてくれる。秘伝のテクニックを完璧にマスターしたスタッフの力強いタッチは、リラックスメインのメニューであっても筋肉に力強くアプローチするタイ式マッサージの高度な技を完璧に踏襲したものだ。しかし、全身の体重をかけて面を押すように圧力をかけることで、身体を包み込むようなシルキータッチの感触がもたらされる。施術者の指先から溢れ出る気の力で全身がゆったり優しく癒されるような感覚だ。レモングラスやカフィアライムの芳しい香り漂うアロマオイルもまた心地よい安らぎと爽快感へと導いてくれる。

ナイトキャップに薫り高い美酒を

もし、眠りにつく前のひとときを、美しい庭園を眺めながら“ナイトキャップ”で愉しみたいと思うなら、バー「Den」がお勧めだ。大人の雰囲気漂う洗練された空間で嗜むカクテルは、ひと際、美酒の薫香に満ちていた。わらび粉に黒糖を合わせた京都らしさにあふれるカクテルや、レモングラスやカフィアライムを用いた斬新な一杯が、高揚感に満ちた京都の美しき一夜をどこまでも粋に演出してくれる。
薫り高い二つの伝統文化が醸しだす愉悦のステイ。古都 京都の熱い一夜は、幾重にも広がりゆく水の波紋のように余韻に満ちていた。

Information

デュシタニ京都

京都府京都市下京区西洞院通正面上ル西洞院町466
ご予約・お問い合わせ / Tel.075-343-7150
https://www.dusit.com/dusitthani-kyoto/ja/