常夏の楽園ハワイ。海だけではない多様な魅力で、いつ訪ねても、何度訪ねても、人を魅了してやみません。今回の特集では、オアフ島で特別なショッピングや極上リゾートでのステイを満喫したら、マウイ島へと向かい、アクティブにリゾートゴルフを体験。贅沢で優雅な旅へと誘います。
撮影:大橋マサヒロ
Life in Hawaii
音楽と政治活動を通じて「Quality of Life」の向上を
ミュージシャンとしてワイキキのホテルで数々のショーに出演し、その後、ラジオDJやテレビ番組のホストとして活躍してきたブリックウッド・ガルテリアさん。現在は音楽活動を続けながらも、ハワイ州議会議員という要職を務めている。音楽と政治―。異質とも思える2つの取り組みに共通する思いとは。
ハワイ州会議事堂にあるご自身の事務室には、ピアノや鉄琴、ベースやギターなどの楽器が多数置かれている。事務室で小さな音楽会を開くこともあるという。
― ミュージシャンとしてどのような活動をされていたのでしょうか。
結婚したのが早く、大学生の時に子供を授かったこともあり、家族を養うために仕事に就く必要がありました。ワイキキではホテルなどでハワイアンミュージックの様々なショーがあり、幸い、ロイヤルハワイアンホテルで歌手マリーン・サイのギター奏者としての職を得る機会を得ました。今から45年前の話ですが、これが私のミュージシャンとしてのキャリアの始まりです。
― ラジオDJとして活躍されました。
ショーのギター奏者として活動して5、6年経ったころだったでしょうか。ハワイアンミュージック専門の地元ラジオ局KCCNに就職し、深夜番組のDJとなりました。ナイトクラブのような設定の番組が人気となり、その後、午後の番組へと移ります。ローカルにとってハワイアンミュージックはとても大切な存在です。音楽はアーティストの感情を表現するものであり、音楽を通じて大地のストーリーを語る。文化伝承の手段の一つでもあるのです。振り返ると最初は家族を養うための音楽活動だったのが、次第に純粋に芸術的な楽しみとなりました。さらに音楽を通じて人々の「Quality of Life」を向上させることが目的になってきました。
― 政治家になったきっかけは?
90年代になって「トレジャーズ」というTVショーのホストをする機会をいただきました。そこではこれまでとは異なるフィールドの人たちと出会い、いろいろ刺激を受けました。彼らと話しをするなかで、単純ではあるのですが、とても感動したのを覚えています。ラジオやテレビの場合は、彼らのストーリーをメッセージとして伝えることが私の役目でしたが、「では自分のストーリーとは何か?」ということを考えさせられました。音楽を通じて「Quality of Life」を人々と共有してきたように、私は生活の質の向上のために人々の力になってきたことが自身のストーリーではないかと思い至りました。この点、政治は教育やヒューマンサービスなどより大きな意味で、ローカルと一緒に「Quality ofLife」を共有できるのではないかと考えたわけです。
― ボランティア活動にも積極的に取り組まれています。
2008年から州議会の上院議員を務め、今年で10年目を迎えました。多忙ではありますが、その間も音楽活動は続け、ハワイのエイズ患者のための基金づくりを目的に、ミュージシャンとしての経験を生かしてCDをプロデュースしています。また、2014年から取り組み始めた「クレアナ・ブレックファスト・クラブ」も音楽を通じた社会活動の一つです。これは昔のミュージシャン仲間が集って朝食を共にすることから始まった組織で、困難に直面しているベテランミュージシャンのために小さなショーやコンサートを開き、彼らをサポートしていこうというものです。私も含め昔の仲間はみな歳を重ね、健康面での問題を抱えています。そんな彼らのためにコンサートで集まった収益金を基金にして、これまでに17名のミュージシャンの手助けをしてきました。
― 今後、取り組みたいことは?
これからは若者に対して、パブリックサービスに参加することの素晴らしさを積極的に伝えていきたいと思っています。社会に奉仕し、人を助けることは、自分たちの未来を創ることでもあるからです。次世代を盛り上げるために、ミュージシャンとして、政治家として、できる限りを尽くしていきたいです。
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州議会が行われるハワイ州会議事堂にて。
Profile
ミュージシャン/ハワイ州議会上院議員
ブリックウッド・ガルテリアさん
Mr. Brickwood Galuteria
ハワイ州議会上院議員。ミュージシャンとしては、ハワイアンミュージックのグラミー賞といわれるNa Hoku Hanohano Awardで、1985年にMale vocalist of the yearとMost Promising Artistの受賞経験を持つ。
小さなコミュニティだからこそ人と出会い、密な関係を築ける
ワイキキ横丁やインターナショナルマーケットプレイスが登場し、活況を呈するワイキキ周辺での外食産業。昨年1年間だけでもおよそ7, 000席分、新しい店が増えたという。そんな競争力激しい業界に挑戦する、若き実業家のローカルライフとは。
土地探しから自ら手がけたバー「ハートムーン」のカウンターの前で。
― ハワイに来るきっかけは?
もともと父がハワイでアパレルショップなどを経営していました。そのなかに「心」という居酒屋があり、店を任せていた人が辞めるにあたり、私が引き継ぐ形でハワイに来ました。4年前のことです。今では「心」と共に「心玄」という蕎麦屋のオーナーもしており、つい先日には自らバーを立ち上げました。日本では飲食業に特化したコンサルタント業をしていたので、いつかは自分の店を持ちたいと思っていました。念願が叶ったという感じです。
― ハワイでのビジネスの印象は?
ハワイは本当に狭い社会。村社会とでも言えばいいのでしょうか。どこに行っても誰かしらに会うというか、すぐに同業者の知り合いができます。魅力的なのは、競合だけれども飲食店全体がチームとしてプレイする点。皆で協力しながら業界を盛り上げようという雰囲気があります。こうしたまとまりは、日本では感じられなかったことです。
― 自ら手がけたバーはどのような店を目指していますか。
場所柄ワイキキからは歩いて来られないので、ローカルがメインのターゲットとなります。もちろん日本からのお客様にも来ていただきたく、誰にとっても憩いの場になってほしいという思いがあります。店名を「Heart Moon」としたのは、〝心も月も満ち欠けするけども、いつでも楽しめる場所〞というコンセプトでやっていけたらいいなという思いからです。
― ビジネスをする上での目標は?
将来的にはメインランドやアジア圏への進出も考えています。先日もサンフランシスコでお店を出さないかというお話をいただきました。ハワイに来て本当に良かったと思うのは、コミュニティが小さいからこそ、人との出会いが多く、密な関係を築けるということ。サンフランシスコの話もハワイで知り合った方の紹介であり、こうした人との繋がりができたからこそ、次のステップへと進めるのだと考えています。まずハワイでしっかりと地を固めて、現在経営している3店舗が落ち着いたら、新たな場所でもチャレンジするつもりです。目標は1年後です。
― オフの日の過ごし方は?
正直、オフの日はありません。お客様とゴルフをしたり、一緒に食事をしたりと、公私混同している状態です。そんななかでも、もし休みを取れるなら、ダイビングが趣味なのでハワイカイ辺りでゆっくりとボートダイビングを楽しみたいです。あと、せっかくハワイに住んでいるので、ネイバーアイランドもしっかりと見てみたい。ハワイには主要8島ありますが、行ったことがあるのは4島だけ。それも小さい頃に家族旅行で行ったきり。大人のハワイ8島巡りというのは憧れます。
― 訪問者にハワイを堪能するためのアドバイスをいただけますか。
ハワイには皆さん、何度もいらしているかと思います。もちろん楽しみの目的は人それぞれだとは思いますが、「自分の中のベストプレイス」というのを一つ決めたらいいのではないでしょうか。「この場所に帰ってきたいから、今、日本での仕事を頑張れる」といったパワーをもらえるような場所です。例えばそれが景色のよいゴルフ場でもいいし、レストランだっていいと思います。うちの店でも毎回、ハワイに訪問される度に来店してくださるお客様がいらっしゃいます。「ここに来たらハワイに帰ってきた気分になれる」と言われると、本当に嬉しいものです。これからも「おかえりなさい」って言えるような、お客様に愛されるお店を作れたら幸せです。
「ハートムーン」は全70~100席と大型のバーになる。エントランスやトイレが完全に独立したVIP ルームを備え、プライバシーを重視するお客様への対応もできるようになっている。
Profile
Bar「Heart Moon」オーナー
中谷 翔一(なかたに しょういち)さん
Mr. Shoichi Nakatani
日本では飲食店向けのコンサルタントとして活躍したのち、父親が経営していた居酒屋「心」を引き継ぐ形でハワイへ。蕎麦屋「松玄」をテイクオーバーして蕎麦「心玄」として開業し、さらに今年5月にはバー「ハートムーン」を自ら立ち上げる。
Fashion Topics
ハワイで出会う、究極のハイジュエリー
ROBERTO COIN -ロベルト コイン-
専門のプライベートスペースでイタリアのハイジュエリーブランドによるプライベート・サービスを享受
チェント・ダイヤモンド(エクスクルーシブ・カット・ダイヤモンド)による3連ネックレス(写真上)と3連リング(写真右)。一般的なダイヤモンドは57~ 58面体カットに対し、チェント・ダイヤモンドは100面体カット。ひときわ見事な煌めきを放つ。すべてハンドメイドによる。
[ネックレスstarting from 145,000.00 USD、リングstarting from 12,500.00 USD]
ハイジュエリーブランド「ロベルト コイン」は、1977年、イタリアのヴィチェンツァで設立。イタリアの高度なクラフツマンシップと現代的なデザインを組み合わせたジュエリーは、その類い稀な美しさから身につけるものを魅了し、瞬く間に世界的な高級ブランドの仲間入りを果たした。現在、ハワイにおいてはニーマン・マーカスやサックス・フィフス・アベニューといった高級デパートが、18Kのゴールドでデザインされた「ファッション・ライン」のジュエリーを中心に取り扱っている。ご存知の方も多いのではないだろうか。
高級デパートで購入できるコレクションとは別に、ロベルト コインの名を世界に知らしめたのが、最上級ラインである「チェント・コレクション」だ。世界でも稀な100面体カットのダイヤモンドによるジュエリーは、動物などをモチーフにした個性的なデザインと共に、高度なカッティング技術でダイヤモンドの究極の美しさを見事なまでに表現。欧米や中東を中心に人気を博し、なかなか実物と出会えない希少な存在となっている。
ロベルト コインがハワイで提供する「プライベート・クライアント・サービス」は、このチェント・コレクションをはじめ、ロベルト コインの最上級ラインを特別なプライベート空間でゆったりと体感するためのサービス。事前にリクエストしておけば、本国イタリアから現物を取り寄せてくれ、実際に手に取りながら丁寧な説明を受けられるのだ。現在、紹介による顧客の75%はローカルの日本人が占め、限られた人だけに許された贅沢なサービスを享受しているという。
デザイナーのロベルト・コイン氏が情熱を捧げてきた結晶としての高貴なジュエリー。その一つひとつからは、優雅さと創造性の思慮深いバランス感覚を見てとれる。また、隠れたトレードマークとして、肌に触れる内側の部分にルビーを埋め込むというこだわりも。これは、古代エジプトの言い伝えで、ルビーには富や美、強さをもたらす力があると言われているから。そんな作り手の思いがこもったジュエリーの美しさに、ハワイという美しいリゾートで出会える喜びをかみしめたい。
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18K のイエローゴールドのローマンバロッコ・カフブレスレット。贅沢に総重量2.20 カラットのダイヤモンドを使用している。
[12,000.00 USD]
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「アニマリア・コレクション」の中からフィッシュ・コレクションのリング。18Kのホワイトゴールドとダイヤモンドを組み合わせている。表面に細かな模様が描かれるなどテクスチャのこだわりは、もはや芸術品の域に。
[11,200.00 USD]
Residence in Hawaii
望むもの全ては此処にある最高級コンドミニアム
ANAHA ― WARD VILLAGE ―
「光」をテーマにしたブロックを互い違いに積み上げたような斬新なデザインの「アナハ」。ワードビレッジの中でも、アラモアナ/ワイキキ側に近い東側に建ち、その利便性は抜群。さらに豊富なアメニティ施設によって、オーナーが楽園で過ごす時間をこの上ないものにしてくれるだろう。「ハワイで望むもの全て」が揃うこの最高級レジデンスを紹介しよう。
ハワイで過ごす極上の時間を彩る全てがこの場所に揃う「アナハ」
大規模開発が行われている「ワードビレッジ」の中で第一フェーズとして昨年完成したのがこの「ANAHA」。「光」をテーマにした独創的な外観のデザインが印象的だ。施設内にあるインフィニティプールの透明な部分がせり出していることで、一躍話題になった。アラモアナ・ビーチパークを目の前に、ワードセンターやアラモアナショッピングセンターも徒歩圏にあるという生活利便性が魅力的。本年5月にオープンした米国自然食品大手のホールフーズ・マーケットも目の前にあり、自然にエリア内で過ごす時間が増えそうだ。また「ANAHA」のもうひとつの魅力は、もはや一流リゾートホテルをもしのぐ付帯施設の豊富さ。前述の個性的なインフィニティプール以外にもフィットネスジムやサウナ、ライブラリーや居住者専用の映画館、テニスコートやビーチバレーコート、ゴルフシュミレーターやパッティング・グリーンまでも用意されている。24時間対応のコンシエルジュデスクやキーアクセスエレベーターなどセキュリティも万全。手に入れることが出来たならば、資産としても永くその価値を保ち続けることだろう。
物件概要
ANAHA
所在地 1108 Auahi Street, Honolulu, Hawaii 96814
アクセス ホノルル国際空港から約20分
総戸数 311戸
階 数 地上38階
竣 工 2017年
アナハ2702
間取り 2ベッドルーム(書斎つき),2バス,2パーキング
広 さ 1708sqf(約159平米)
価 格 $2,690,000
Information
リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ
http://www.list-hawaii.jp
TEL 03-3454-5589 東京本部
東京都港区芝5-33-1 森永プラザビル本館21階
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LUXURY HOTELS
The Kahala Hotel & Resort ザ・カハラ・ホテル&リゾート
穏やかな空気に癒やされるハワイ屈指の至福のリゾート
ロビーを彩るシャンデリアはカハラホテルの象徴的な存在。2万8000枚のイタリア製ベネチアンガラスでできている。
進化を続ける老舗リゾート
ハワイを代表する老舗リゾート「ザ・カハラ・ホテル&リゾート(以下カハラホテル)」。サラサラと心地よい潮風が吹き抜けるロビーに足を踏み入れると、リゾートを象徴するベネチアンガラスによるシックなシャンデリアに迎えられる。何度訪ねても変わることのないその堂々とした佇まいとスタッフの温かな笑顔にふれると、思わず心の中で呟いてしまう。「ただいま―」、と。
ワイキキビーチから車で10分ほど。賑やかな中心部からそう遠くは離れていないものの、高級邸宅街に位置するためか、カハラホテルは喧騒とはかけ離れた穏やかな空気に包まれる。プライバシーが守られるロケーションということもあり、創業当初よりハリウッドスターやロイヤルファミリーなど各国の著名人に贔屓にされてきた。カハラホテルが醸す老舗としての独特な空気感は、そんな輝かしい歴史と共に培われ、時を経ても変わることなく受け継がれている。
カハラホテルに人々が魅了されるのは、いつ訪ねても変わらないどっしりとした安心感がある一方、変わるべきところは、時代に合わせて柔軟に変化していることにもある。今年5月に「ホクズ」をリニューアルオープンさせたのはその一例だろう。
ホクズはグローバル・ハワイアン・キュイジーヌを新たなコンセプトとしたリゾートのメインダイニング。地産地消の考えのもと、大地(マウカ)と海(マカイ)の恩恵を受けた地元の食材を駆使し、料理長のエリック・オトー氏が創造性に溢れた料理を提供している。今回のリニューアルでは、エントランスから内装の細部に至るまでにココナッツシェルを使用し、シックでハワイらしさを表現したデザインに一新した。多様化するゲストのリクエストに応えるように、特別な日はもちろん、カジュアルに食事を楽しめるグローバルかつコンテンポラリーなファインダイニングとして生まれ変わったのである。
他方、変えてはならないものを守ろうというカハラホテルの意志は、リゾートの枠をすでに越えている。地元のNGOと協力して絶滅の危機に瀕しているハワイ固有の原生林の保護活動に取り組んでいるのだ。こうした一貫した姿勢こそ、カハラホテルがいつまでも人々から広く愛される理由なのだろう。
Information
The Kahala Hotel & Resort
5000 Kahala Ave., Honolulu, Hawaii
TEL +1-808-739-8888
http://jp.kahalaresort.com
〈日本でのご宿泊のご予約先〉
オークラ ニッコー ホテルズ 予約センター
TEL 0120-52-8013(9:30 ~18:00)
美しい景観に出会いにマウイ島へ
The Island of Maui
オアフ島から飛行機で40分ほど。地形や植生にそれぞれ個性があるネイバーアイランドの中にあって、「渓谷の島」として知られるマウイ島は、イアオ渓谷の秘境や光り輝くビーチなど、絵画のように美しい景観が訪れる人を迎えてくれる。島西部には、かつてハワイ王国の首都だった街の歴史ある風情が残り、内陸部では豊かな土壌をいかした農場や牧場がのどかに広がる。島東部では小さな町ハナへと続く曲がりくねった道をドライブするのも気分がいい。生命力にあふれる大自然に包まれながら、多様な魅力に出会いに、マウイ島へ。
マウイ島南西部にある町キヘイは、かつてのハワイ王族のお気に入りの場所として知られる。10km にもわたって続くキヘイビーチからはモロカイ島やラナイ島を望み、冬場にはザトウクジラの姿を目にすることもあるという。
Scene in Maui
パイアタウン Paia Town
時間がゆっくり流れるサーファーの街
マウイ島の玄関口、カフルイ空港のほど近くにある海辺の町。島北部に位置し、かつて、サトウキビ栽培の全盛期には急成長するプランテーションタウンとして賑わった。現在はアートギャラリーやサーフショップ、レストランなどのカラフルな店が通りに軒を連ね、その昔ながらのカラフルな街並みが人気となっている。ホオキパビーチは貿易風の影響で高い波が出やすく、ウインドサーファーたちの憧れの地としても知られる。
ラハイナタウン Lahaina Town
王国の首都の面影漂う歴史の街
島西部に位置する海岸沿いの街は、19世紀前半、ハワイ王国の首都があったことで知られる。宮殿や墓地などの史跡の他、昔の裁判所を利用した博物館など、随所に当時の面影を残し、街全体が国家歴史登録財に指定される。捕鯨時代には捕鯨基地としても発展。当時の港町としての情緒も漂う。メインストリートとなるフロント通りは1㎞にわたって続き、通り沿いにはレストランやお土産屋などが賑やかに並ぶ。島内屈指の観光スポットとして人気だ。
Activity in Maui
Visiting Upcountry Maui
自然の恵みに癒やされにアップカントリー・マウイへ
アリイ・クラ・ラベンダーでは眼下に広がる絶景とのコントラストが美しい。ラベンダー以外にオリーブやプロテア、柑橘類などの植物が栽培される。
カフルイ空港から島の中央を南へ車を走らせること30分ほど。ハレアカラの高地に広がるアップカントリー・マウイ(島内陸部)は、古くより火山性の土壌を利用してタロイモなどの栽培が盛んに行われてきたエリア。風光明媚な高原では、現在でも植物園や牧場、農場が営まれ、観光用に一般公開している施設も多い。
「アリイ・クラ・ラベンダー」はその一つ。ハーブをこよなく愛するアリイ・チャン氏が丹精込めて育てたラベンダーをゆったりと観賞できる観光農園だ。標高約1200m の丘陵地に農園は広がり、斜面を敷き詰めるかのように約45種類・5万5000株ものラベンダーが咲き誇る。花々の合間に設けられた散策路を歩けば、爽やかな香りに心の底から癒やされることだろう。ギフトショップではここで栽培されたラベンダーで作られた様々な製品を扱い、ラベンダーティーによる優雅なティータイムも堪能できる。
「サーフィン・ゴート・デイリー」もおすすめのスポット。マウイ島の自然に魅了されたドイツ人夫妻によるヤギ牧場は、ヤギのミルクで作った自家製のチーズが人気。新鮮なガーリックチャイブや西洋ワサビ、ドライトマトなどを用いた様々なオリジナルチーズが作られ、出来たての味を食べ比べてみたい。毎週土曜日には実地体験できるツアーが開催され、牧草地でヤギに餌をあげたり、乳搾りやチーズ製造工場を見学したりと、マウイ島ならではの牧歌的な雰囲気を味わえる。
Resort Golf in Maui
マウイ島で満喫するリゾートゴルフ
青い海や近隣の島々、間近に迫る美しい山々を望みながらプレイする―、リゾートならではのゴルフコースでプレイする爽快感は格別です。マウイ島には世界でも有数の名門ゴルフコースが数多くあることで知られます。そんななか、今回、パヴォーネではマウイ島でのおすすめゴルフコースを厳選しました。
Royal Ka’anapali Course, No.5 Hole, 474yard
ロイヤル・カアナパリ・コース 5番ホール
正面にラナイ島とモロカイ島のオーシャンビューが広がる5番ホール。グリーンからは美しいビーチを望む。フェアウェイは送迎用のヘリコプターの発着地にもなっている。
写真のクラブは「MAJESTY ROYAL SP」
ドライバー
126,000円(税別)
商品についてのお問い合わせ
マルマン カスタマーセンター
TEL 03-3526-9988
www.maruman-golf.jp/
Ka’anapali Golf Courses
カアナパリ・ゴルフコース
カアナパリ・リゾートのなか、美しいビーチに沿うようにコースレイアウトされる。奥には雄大な渓谷が迫る。
ゴルフコース設計界の巨匠によるチャレンジングなコースを攻略する
歴史あるラハイナタウンから車で北へ向かって数分、「カアナパリ・ゴルフコース」はマウイ島西部の一大ビーチリゾートであるカアナパリ・リゾートに位置する。ロイヤル・カアナパリとカアナパリ・カイの2つのチャンピオンシップ18ホール・ゴルフコースからなり、ラナイ島やモロカイ島を望む息を飲むような美しい景観が自慢だ。過去16年にわたってチャンピオンツアーやLPGAツアーが行われた由緒あるコースでもある。
ロイヤル・カアナパリ・コースの設計は、ペブルビーチのスパイグラスヒル・ゴルフコースやアトランタのピーチツリー・ゴルフコースを手がけたことで知られる設計界の巨匠、ロバート・トレント・ジョーンズ・シニアによる。6700ヤード・パー71のコースはクラブ選びやパットの技術が試される設計となり、嫌が応でもチャレンジ精神を刺激されるだろう。
他方、アーサー・ジャック・スナイダーによって設計されたカアナパリ・カイ・コースはなだらかな起伏を取り入れたコース設計が特徴。ロイヤル・カアナパリ・コースと比べると比較的やさしく、あらゆるレベルのプレイヤーが楽しめように設計されている。ゆったりと自分のペースで楽しみたいプレイヤーには嬉しい限りだ。
名門クラブだけあり、エクスクルーシブなサービスは特筆すべきものがある。VIPを対象にヘリコプターによるカフルイ空港からの送迎サービスがあるというのだ。ロイヤル・カアナパリ・コースの5番ホールが発着場となり、プレイ中に突然、ヘリコプターが轟音と共にフェアウェイに着陸する―、なんてことも。そんなハプニングも一緒に楽しみながらプレイできるのも、リゾートゴルフならではの醍醐味ではないだろうか。
Royal Ka’anapali Course, No.10 Hole, 454yard
ロイヤル・カアナパリ・コース 10番ホール
一直線に伸びる木々に囲まれたフェアウェイが爽快な打ち下ろしのホール。ティーグラウンドからは真正面にラナイ島を望む。
Royal Ka’anapali Course, No.17 Hole, 155yard
ロイヤル・カアナパリ・コース 17番ホール
池越え155 ヤードのショートホール。グリーン奥にはバンカーが口を開け、ダブルのプレッシャーがチャレンジ精神を刺激する。
Royal Ka’anapali Course, No.18 Hole, 440yard
ロイヤル・カアナパリ・コース 18番ホール
アーノルド・パーマーが「最も難しい最終ホール」と言った18番ホール。手前に池とバンカーが広がり、プロのツアーでも様々なドラマの舞台になってきた。