歴史薫るシックな空間でモダンフレンチに舌鼓
6月8日、鎌倉市扇ガ谷の閑静な邸宅街にあるフランス料理店「古我邸」で、「葵月の夕べ」と題したディナーパーティが開催されました。
古我邸は1916(大正5)年築の歴史的建造物を利用した瀟洒なレストランです。鎌倉三大洋館のひとつに数えられ、かつて内閣総理大臣を務めた濱口雄幸や近衛文麿が別荘として利用してきた歴史を有します。
今回のパーティでは冒頭、レストランのオーナーである新井達夫さんが、古我邸の歴史や再生に至る経緯を自身の取り組みを交えながら説明。ゲストは皆、新井さんの熱い想いに圧倒されながら、熱心に聞き入っていました。
さて、お待ちかねのディナーは、古川慶顕シェフが腕によりをかけて仕上げた、この日のための特別コースが振る舞われました。中でも中勢以の熟成牛クリの炭火焼には、アクセントに自家菜園で収穫された小野菜が添えられ、その味はもちろんのこと、美しいプレゼンテーションで大好評。希少なワインとの至福のマリアージュも堪能されたようです。
大正ロマン溢れる空間で満喫したモダンなフランス料理。時間を超越したその融合の妙は、ゲストの皆さまにとっていつまでも記憶に残るワンシーンになったのではないでしょうか。
40名近くのゲストが参加。それぞれに思い思いの時を過ごしたよう。
乾杯の挨拶をするフランス料理「古我邸」のオーナー、新井達夫さん。
古川慶顕シェフによる繊細な料理。写真は「雲丹と新人参 ソーテルヌのジュレ」
フラメンコギターの生演奏が会場をしっとりと演出した。