フランス流バカンスの地を求めて

大林宣彦監督・原田知世主演で1984年に公開された映画「天国にいちばん近い島」。異国情緒あふれる首都ヌメアの街並みや、ウベア島やイル・デ・パン島のターコイズブルーに煌めく海など、スクリーンに描かれた美しい光景を今でも鮮明に記憶に止めている方も多いのではないでしょうか。若い方には馴染みのない作品ですが、当時、この映画をきっかけにニューカレドニアは一躍、憧れの旅行先として日本人から脚光を浴びることになります。それから40年近く経った現在。世界最大規模を誇るラグーンや固有種が生い茂る原生林など、手付かずの美しい自然はその姿を変えることなく、訪れる人を優しく迎え入れてくれます。他方、フランスの海外領土という歴史的な背景もあり、古くから根付くメラネシア文化にフレンチシックな趣が心地よく調和し、海外領の島ならではのミックス・カルチャー、そして、本場と比べても遜色のない質の高いグルメやワインなど、フランスのエスプリを体感できることも大きな魅力となっています。今回の特集ではメインアイランドであるグランドテール島を訪ね、美しい自然との出会いを求めて首都ヌメアから北西部のブーライユ、さらにコネまで足をのばしてみました。そこでは、悠々と流れる現地時間に身を委ねながら、太平洋の楽園で自然と文化を満喫するフランス流バカンスが繰り広げられていました。

Grand Récif de Gatope
ニューカレドニアブルーの世界

La Roche Percée
ローカルたちの遊び場

Le Parc des Grandes Fougéres
原生林にみなぎる生命力

French Style Vacation on a Relaxing Island
New Caledonia


ヨットハーバーに多数の豪華なヨットが停泊する首都ヌメア。その様子は南仏のコート・ダジュールのよう。

写真:内藤拓
協力:New Caledonia Tourism( https://ja.newcaledonia.travel/)
  :Aircalin( https://www.aircalin.jp)

南太平洋に浮かぶ楽園でトロピカルフレンチの快楽を

悠々と流れる現地時間に身を委ねながら、自然と文化を満喫する。南太平洋の楽園で味わうフランス流バカンス。

GATEWAY TO A PARADISE
南仏の香り漂う首都ヌメア
Cote d’Azur in the South Pacific


(1)


  • (3)

    (5)

  • (2)

    (4)


(6)

(1)19世紀に建てられたコロニアル様式のメゾン・セリエール。植民地時代の貴重な文化遺産である。
(2)ココティエ広場では地元の人たちが思い思いの時を過ごす。
(3)サントルヴィルにはお洒落なショップが充実。
(4)高台から望むヨットハーバー。南仏のリゾートのような景色が広がる。
(5)モーゼル湾のマルシェは庶民の台所。新鮮な野菜や果物の他にも、地元の工芸品のお店も出る。お土産探しにも最適。
(6)アンスバタのプロムナード。ゆったりと時が流れるよう。

南太平洋の楽園への入口 のどかな首都ヌメアを歩く

ニューカレドニアの空の玄関口、トントゥータ国際空港から車で50分ほど。グランドテール島の南部に位置する首都ヌメアは、南太平洋の楽園ニューカレドニアを遊び尽くすための滞在拠点となる街だ。白砂のビーチが果てしなく続くウベア島やリフー島、手付かずの自然が残るマレ島、そして海の宝石箱と呼ばれるイル・デ・パン島など、人気のロワイヨテ諸島へのアクセスも市内東部にある国内線飛行場であるマジェンタ空港が起点となる。
市民の憩いの場であるココティエ広場を中心とした首都ヌメアは、エリアによって様々な表情を見せてくれるのが楽しい。ニューカレドニアの魅力が凝縮されていると言ってもいいだろう。
中心部のサントルヴィルには街のランドマークであるサン・ジョセフ大聖堂が丘の上に堂々と構え、眼下に広がる街を見守る。歴史的なコロニアル建築様式の建造物も博物館などとして随所に残り、対照的に洗練されたブティックや雑貨店、ハイセンスなカフェなども建ち並ぶ。新旧のコントラストを楽しみながらショッピングや街歩きをするのにおすすめだ。
一方、モーゼル湾が広がる海辺に足を運べば様相は一変する。広大なヨットハーバーには数え切れないほどの高級クルーザーが停泊。一気にリゾート感が増す。沖合に目を向ければ、陽光が煌めく海上に幾艇ものクルーザーが点在し、優雅な光景をつくり出している。この辺りにはお洒落な高級レストランも多く、こうした海を中心とした開放的なシーンを目にすると、コート・ダジュールのような南仏の港町を訪れたかのような気分になる。
中心部から南に位置するアンスバタと呼ばれるエリアは高級リゾートエリアとして知られ、ハイセンスなレストランやホテルが多く並ぶ。アンスバタ湾はヌメアで最も有名なビーチの一つに挙げられ、黄金色の砂で縁取られた約2㎞のビーチでは、海水浴やウインドサーフィンを楽しむ人々の姿も。湾に沿って設けられたプロムナードは吹き抜ける潮風が爽やか。ロードバイクで疾走する人々の姿が多く見られるのも印象的だ。まさにここは思い描いた滞在を求める観光客の安息の地であり、優雅に暮らすローカルたちにとってもパラダイスのような場所なのである。


サン・ジョセフ大聖堂は1897年に建てられたカトリック教会。美しいステンドグラスがあることで知られる。

フランスの洗練を感じるリゾートホテル
Chateau Royal Beach Resort and Spa

緑豊かな公園の中に佇む4つ星リゾート。ヌメアでは数少ないオンザビーチのホテルの一つで、目の前には緩やかに弧を描くアンスバタ湾が広がります。波の音だけが響く静寂に包まれた環境が訪れるゲストの心に安らぎをもたらしてくれます。自然の包容力を享受できる一方で、モダンな館内デザインにより都会的で洗練された雰囲気を味わうことができます。客室は全部で110室。誰もがゆったりと過ごせるようにとの配慮から、全室がスイートルームという贅沢にこだわりました。すべての客室にキッチンが備わり、暮らすように長期の滞在を望むゲストに好評です。本場フランスでも高い評価を得ているスパ、そして開放的な空間でこだわりの料理をいただけるレストランなど、滞在の楽しみは盛りだくさん。ホテルから望む夕日の美しさも格別です。


(1)


  • (3)

  • (2)

(1)レストラン「l ’Escale」で提供されるシェフこだわりの逸品に舌鼓を。
(2)明るく開放的なプレステージスイート。窓の外には美しい海が広がる。
(3)本国フランスでも人気の「Aqua Royal Spa」。

Information

Chateau Royal Beach Resort and Spa

140 Promenade Roger Laroque, Anse Vata, Nouméa
TEL +687-29-64-00
https://www.hotelchateauroyal.nc/

GOURMET IN NEW CALEDONIA
美食のフレンチとワイン
dinner with premium wine

Le Chai de l’Hippodrome


(1)


  • (3)

    (5)

  • (2)

    (4)

(1)上質なワインをこだわりの料理と共に。
(2)スタッフによるワインの説明も楽しみの一つ。
(3)ワインに合うチーズのラインアップも豊富。
(4)フランス産を中心に世界中のワインが揃う。
(5)こだわりの調度品がお洒落な店内を演出する。

ワイン通をも魅了してやまないアンスバタにある人気のビストロ。シックで芸術的な雰囲気に包まれたダイニングルームで、本国にも引けをとらないユニークで洗練されたワインと共にこだわりのタパス料理を楽しめます。おすすめは4種のワインのテイスティング。それぞれに合うチーズとシャルキュトリーのボードと共に提供されます。スタッフによるワインの説明の他、相性の良いチーズや生ハムについてのアドバイスも的確。ワインをより深く味わうためのテクニックを紹介してくれます。年間を通じて数多くのワイン講座も用意。ボルドーワイン入門や醸造学なども学ぶワインのマスタークラスなどが人気です。

Information

Le Chai de l’Hippodrome

17 rue Louis Blériot, Anse Vata, Nouméa
TEL +687-23-11-89
https://www.chaihippodrome.nc/

Marmite et Tire Bouchon


(1)

(2)


  • (4)

  • (3)

(1)さくさくの食感にもこだわったひと皿。
(2)豊富なワインとのペアリングを。
(3)セラーには100種以上のワインが常備。
(4)店の前にはハーバーが広がる。

大きな窓の外に広がるのは、幾艇ものヨットが停泊するオルフェリナ湾。明るく開放的な雰囲気の中、気取らずに本格的なフレンチが味わえるとローカルにも人気のビストロです。料理はフランスの伝統にもとづき、地元の厳選食材を織り交ぜた上質なひと皿でもてなしてくれます。太平洋の島らしい色彩豊かなプレゼンテーションにシェフの料理にかける情熱とこだわりを感じます。店内でひと際目立つセラーには、ワイン通にはたまらないヴィンテージものを含む100種以上がラインアップ。料理に合った一本を選ぶ楽しみもあります。最後はこちらも定評のデザートで。常に満席の人気店のため、事前の予約をお忘れなく。

Information

Marmite et Tire Bouchon

5 rue Jules Garnier,
Baie de l’Orphelinat, Nouméa
TEL +687-25-17-05
https://marmiteettirebouchon.nc/

ELYSIUM Restaurant Nouméa


(1)

(2)


  • (4)

  • (3)

(1)海を眺めながらの食事は格別。
(2)地元産のエビを使用したリゾット。
(3)フォアグラのパスタは同店の自慢のひと品。
(4)開放的なテラス席。

アンスバタ湾の真向かいに昨年11月、新たに誕生したネオビストロレストランです。広々としたテラスには爽やかな潮風が吹き抜け、絶好のロケーションで地中海風料理を堪能できます。ここでぜひオーダーしたいのは、シグネチャー料理であるフォアグラのパスタ。トリュフの香りをアクセントにした濃厚な味わいで、ワインとの相性も抜群です。地元の食材も随所に用い、エビのリゾットやポークの焼物など、ニューカレドニアならではの地中海料理もおすすめです。週末はブランチに訪れるローカルたちで賑わう店内。会話をしながらのんびりと過ごしたい場所です。

Information

ELYSIUM Restaurant Nouméa

55 Promenade Roger Laroque, Anse Vata, Nouméa
TEL +687-92-20-70 https://www.instagram.com/elysium.nc/

NOUMÉA To BOURAIL
ブーライユ目指し西へ
meet a beauty of nature


(1)


  • (3)

  • (2)


(4)

(5)

(1)ヌメアからRT1号線をひたすら進みブーライユへ。
(2)広大な巨大シダの森公園。太古の森に迷い込んだよう。
(3)見晴台から望むタートルベイ。雄大な自然美に圧倒される。
(4)透き通る水と穏やかな波。ポエビーチでは約13km にわたって白砂のビーチが続く。
(5)波の浸食でできた奇岩が目印のラ・ロッシュ・ペルセ。黒い砂浜も特徴だ。

美しいビーチとの出合いを求め 絶景の中を走るドライブ

グランドテール島は日本の四国ほどの大きさ。北西から南東にかけて細長く延びる島は大きく4つのエリアに分けられ、それぞれが個性豊かな風土を生み出している。その一つ、南側の海に面した一帯は「Côte Quest(西海岸)」と呼ばれ、米国西部の風景にも似た平原が続き、開拓者精神が息づく大地が広がる。今回、ショートトリップ先として目指したのがこの西海岸にあるブーライユ。世界自然遺産のラグーンと自然保護区に指定される山々の両方を満喫できる自然美あふれるエリアだ。
首都ヌメアを車で出発し、いくつかの小さな街を抜けると、いよいよ西海岸ならではの大地が現れてくる。大草原の中の一本道はどこまでも続き、草原の先には雄大な山々が連なる。海だけではないニューカレドニアの自然の多様性を実感できる瞬間だ。
途中、ラ・フォアという街で休憩する。ここは植民地時代に多くのフランス人開拓者が入植してできた街。牧畜や農業が盛んで、ストックマンと呼ばれるカウボーイたちが今でも多く暮らしている。どこか懐かしい開拓時代の雰囲気を感じられるのだ。
ラ・フォアを過ぎてすぐ、山々が連なる方へ進路を変える。狭い道を進むほどに周囲の景色はジャングルへと変わっていく。目指すファリノは固有種の巨大なシダが生い茂る「巨大シダの森公園」があることで知られる。太古の森の中をハイキングすることができるので、大自然の中で冒険気分を味わうのもいいだろう。
ヌメアを出発して約2時間。ブーライユはもう目の前。かすかな潮の香りが、海が近いことを知らせてくれる。そして突如、目の前に現れるビーチの数々。奇岩を望むラ・ロッシュ・ペルセ、ウミガメが産卵に訪れるタートルベイ、白砂の砂浜が続くポエビーチ……。運転の疲れを癒してくれる、感動的なビーチとの出合いが待っている。

ニューカレドニア屈指の一大リゾート
Sheraton New Caledonia Deva Resort & Spa
シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・スパ&ゴルフリゾート


(1)


  • (3)

  • (2)

  • (5)

    (7)

  • (4)

    (6)

(1)世界自然遺産のラグーンを一望する垂涎のロケーションに立地。
(2)レセプションエリアは開放感が抜群。
(3)何もしないでプールで一日過ごすのもいい。
(4)カナック族の伝統的な建物をモチーフにしたバンガロー。外観とは対照的に室内のインテリアはモダンなトーンにまとめられる。
(5)木陰に佇む「Deep Nature Spa」。安らぎの時を約束してくれる。
(6)地元産のロブスターを使った豪快なひと品。人気のシグネチャーメニューの一つだ。
(7)夜は幻想的な雰囲気に一変。「Creek Bar」で大人の時間を過ごしたい。

滞在自体が旅の目的に 自然保護区にある5つ星リゾート

ブーライユの中心部から車で10分ほど。ポエビーチの青い海と小高い山の合間に、広大なリゾートが姿を現す。豊かな自然を存分に享受できる5つ星リゾート「シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・スパ&ゴルフリゾート」である。
到着してまず驚かされるのはレセプションエリアだ。メラネシアの伝統の建築様式をモチーフにした空間は、天井が吹き抜けとなり、その開放感に圧倒される。木の持つ素材の温もりを感じ、海から吹き抜ける風が屋外にいるかのように爽やか。自然に抱かれたかのような空間が訪れるゲストを優しく迎え入れてくれる。
客室はスイートやバンガローを含め全176室。南国の花が咲き、鳥たちのさえずりが響く敷地の中、木々の合間に居を借りるかのように客室が点在する。特に印象的なのがとんがり帽子のような茅葺屋根のバンガローだ。その佇まいは周囲の緑と見事に調和し、自然との共存を目指す意志を感じる。ダイニングでは自然の恵みを五感で堪能したい。好例なのがランチを提供する「サンドビーチグリル」だ。ここはビーチサイドという特等席に設けられ、波の音を聞きながらいただく新鮮な魚介類を用いたカジュアルなフランス料理は格別。砂の感触を素足で感じながら味わうのがおすすめのスタイルだ。
リゾートがあるデヴァ地区は自然保護地域の一部。貴重な自然を舞台に、ウォータースポーツはもちろん、ゴルフやハイキングなど、様々なアクティビティを楽しめる。そして遊び疲れた身体を癒すのは「ディープ・ネイチャースパ」で。静かなスパでリラックスして、至福のひと時を過ごしたい。

Information

Sheraton New Caledonia Deva Resort & Spa

Lot 33 Domaine De Déva Route de Poé B.P. 50, Bourail
TEL +687-26-50-00
https://www.marriott.com/

Activity in NEW CALEDONIA
自然を謳歌するアクティビティ
experience a great nature

リゾートゴルフ ―Exclusiv Golf Deva―

ニューカレドニアにあるゴルフコースは4つ。数は少ないもののどれも雄大な自然の中で非日常的なプレイを楽しめます。中でも人気なのがブーライユのシェラトン内にある「エクスクルーシブ・ゴルフ・デヴァ」です。米国のダイ・デザインズ・グループによる設計のコースは、目の前に広がるラグーンを望めるように巧みにデザイン。思い描いたリゾートゴルフを堪能できます。プロが指導するプライベートレッスンも定評です。

Information

Exclusiv Golf Deva New Caledonia

Sheraton New Caledonia Deva Spa & Golf Resort
Lot 33 Domaine de Deva, Bourail
TEL +687-20-70-16
http://www.exclusivgolf-deva.com/

「ヴォーのハート」遊覧飛行 ―Hibisair―

写真家ヤン=アルテュス・ベルトランの撮影で世界的に知られるようになった「ヴォーのハート」。マングローブの湿地帯の中に突如現れるハート形をはっきりと眺めるには上空からがおすすめです。小さなジャイロコプターに乗って“空の散歩”に飛び立てば、眼下にこのロマンチックなランドマークを一望。見事なサンゴ礁に彩られた世界遺産のラグーン、そこを泳ぐマンタやカメの姿、ウンジョのブルーホールなど、余りにも美しい光景とも出合えます。

Information

Hibisair

1 route Territoriale n°1, Koné
TEL +687-78-73-00
https://www.hibisair.nc/

ビーチで乗馬体験 ―Far West Ranch―

グランドテール島では特に北部と西部ではブルサール文化という牧畜や狩猟の伝統に根ざした文化があります。このフレンチ・カウボーイの文化に馬は欠かせない役割を果たしてきました。こうした文化を背景に、グランドテール島では乗馬体験ができる施設が充実します。シェラトン近くで牧場を営む「Far West Ranch」もその一つ。ここでは半日や1日の乗馬体験ツアーを実施し、特に美しいラグーンを目の前に砂浜での乗馬体験は初心者にも人気です。

Information

Far West Ranch

Domaine de Deva Poé, Bourail
TEL +687-93-65-15
https://www.farwestranch.nc/

サンセットクルーズ ―Aïto Charter―

セーリングはニューカレドニアでの楽しみの一つ。一年を通じて涼しい風が吹き、格別な爽快感を味わえます。ヌメアのモーゼル港から出航する「アイトチャーター」で人気なのは、カタマラン船でのサンセットクルーズ。約2時間の気軽なクルーズでは、海面を黄金色に染める夕日の美しさに心癒されるはずです。この他、1日チャーターなどもできます。また、シーズンは先になりますが、7月中旬~9月中旬までのホエールウォッチングツアーもおすすめです。

Information

Aïto Charter

Aïto Charter Chalet N°6 Port Moselle
40 rue Austerlitz, Centre Ville, Nouméa
TEL +687-79-91-18
https://www.aito-charter.nc/

巨大なシダが生い茂る森 ―Great Ferns Park―

ヌメアからブーラーユへの途中、ファリノという街に「巨大シダの森公園」はあります。熱帯雨林が広がる太古の森には、約1万3,000種類ものシダが生い茂り、そのほとんどが固有種だと言われています。約3億5,000年前に出現した貴重なシダも観察でき、研究者たちの研究の場にもなっています。園内には40km にも及ぶトレイルが用意。悠久の時が流れる森の中を歩けば、海とは異なる大自然の豊かさを実感できるはずです。ガイドによるツアーも実施。

Information

Great Ferns Park

Parc Provincial des Grandes Fougères, Farino
TEL +687-46-99-50
https://www.province-sud.nc/

先住民の文化体験 ―Tjibaou Cultural Centre―

ヌメアのアンスバタから車で約20分。「チバウ文化センター」はカナック族の伝統文化や風習を知ることのできる複合施設です。カナック独立運動指導者のジャン=マリー・チバウ氏の紹介を含め、カナック族によるアート作品の展示も充実。メラネシア文化を広く知り、学ぶことができます。著名な建築家レンゾ・ピアノ氏が手がけた斬新な建築デザインも印象的で、伝統家屋カーズをモチーフに設計された建造物も見所の一つです。

Information

Tjibaou Cultural Centre

Rue des accords de Matignon, Tina, Nouméa
TEL +687-41-45-45
https://centretjibaou.nc/