アートと美をめぐる人々との出会い
in Seoul

今、ソウルのアートシーンが熱い―。世代を問わずグローバルスタンダードなプライベートアートコレクターや投資家の存在がひときわ光彩を放っている。投資のみならず、人材育成や社会貢献としてのアートとのかかわりについて、ロールモデルにふさわしいセレブリティたちのライフスタイルをご紹介しよう。アートとともに美をめぐる様々な人々との出会い―。

取材・文:朝岡久美子 写真:イノウエミチカ (P.36~51)

Jeon Byeong Sam’s First NFT Solo Exhibition
RUMINATION:Nations in Metaverse
July 6th-July 19th, 2021
MCM Haus Museum, Seoul

アートや音楽でより多くの人々に喜びを
― DNAに受け継がれた芸術を通しての社会貢献 ―
ク・ジヨン

LG財閥の創業家に生まれたク・ジヨン氏。
より多くの人々と芸術のすばらしさを共有することに力を注いだ先代たちのDNAを受け継ぎ、現代に即したコミュニケーションのかたちを通して、すべての人々が気軽に楽しめる知的で刺激的なアート空間の創出を手がけている。


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(1)ク・ジヨン氏。ご自宅に飾られたナム・ジュンモの作品の前で。自らが運営するメディアアート専門現代美術館『Museum1』(釜山)では、デジタルとアートを融合させた初のアート空間として、ジャンルにとらわれない多様なアート作品を紹介しつつ、新しいスタイルのミュージアムを創造し続けていきたいという。(2)~(3)韓国初のメディアアート専門現代美術館『Museum1』。8千万個の16K LEDを床と天井・壁面に設置してオーディエンスに超現実的なアート大変を提供している。(4)~(5)全般的に鮮やかでポップな色使いの作品が多く、ク氏の洗練された好みが感じられる。特に作品のディテール部分に惹かれて購入することが多いという。(6)ポケモンも発見。

アートギャラリーのような空間に住まう

ソウルの中央を流れる漢江の南側、最高裁判所に程近い瑞草(ソチョ)区の壮麗な高層マンション。LG財閥の創業者ク・インフェ(具 仁会)氏の次弟、ク・チョルフェ氏を祖父に持ち、LIG保険の会長を父に持つク・ジヨン氏の住まう空間は、まるで美術館のようだ。自らもニューヨークの美術大学で絵画を学び、幼い頃からアートに触れるのが好きだったという。
「(メゾネットの)上階が生活空間ですから、毎朝下りてきて、音楽を付けて作品に囲まれていると、とても気分が良いです」と語る。 
中には韓国の若手アーティストの作品も飾られており、ポップなスタイルの中にも韓国の伝統的な意匠や造形、色使いが感じられる斬新なものも多々見られる。クーニングやナム・ジュンモなどの錚々たる作品が並ぶク氏のプライベートコレクションに若手の作品が混じっているのは、氏自らが代表を務める会社を通じて、メディアアート、そして舞踊や音楽など、多種多様な芸術分野の若きアーティストたちに作品発表の機会を与える〝プラットフォーム〞を展開していることも大きい。
その〝プラットフォーム〞の基盤になっているのが釜山広域市海雲台にある『Museum1(ミュージアムワン)』だ。メディアアートに特化した施設のコンセプトは 、「アーティスト+デザイナー+プランナー+エンジニアとともに、時代の精神とトレンドに基づいた新しいジャンルの美術館+デジタル創造空間」だ。 「ミュージアムの中にメディアアートをはじめ音楽空間、絵画的空間、彫刻や建築空間があり、それぞれにセクションは分かれているのですが、一つの有機的な空間や世界観を生みだしている感覚です。コンセプトを理解するには一見、高度な知識が必要なように思えますが、子どもから大人まで、幅広く気軽に楽しんでいただけるアート空間です」とク氏。

芸術を愛する心を受け継ぐ

財閥の創業家に生まれたク氏にとって芸術を通しての社会貢献は一つのライフワークでもある。やはり、それはかつて財閥が運営する財団の長として様々な社会貢献に携わっていた亡き父に影響を受けたところが大きいという。
「父はつねに、どんなことでも100%の思いを込めてやり通さなくてはならない、と言っていました。そして、良いアートや音楽を通して人々に喜びを感じてもらえる場の提供を創出したり、アーティストたちが世に出る機会を創出するために力を注いでいました。むしろ金銭や食の楽しみなどで喜びを与えるよりもアートや音楽で、人を喜ばせようという意識が強かったように思います」 
ク氏もまた、現代に即したアーティストの支援を掲げ、より多くの人々と開かれた場所で価値あるものを共有することに喜びを見出しているという。 
時折、大好きなニューヨークに滞在し、心身ともにリフレッシュする。
「NYはギャラリーも劇場も多く、私がやりたいこと、好きなことが全部そろっているんです。今は息子がその思いを受け継いで、ミュージシャンとして独り立ちしようとしています」
エネルギッシュなスーパーウーマンの芸術を愛する思いは脈々と次世代に受け継がれていた。

Profile

ク・ジヨン

LG財閥の創業者ク・インフェ(具 仁会)氏の次弟、ク・チョルフェ氏を祖父に持つ。米国サンフランシスコにあるアカデミー・オブ・アート大学で絵画を学んだ後、NYで保険会社勤務を経て帰国。アート財団の運営に携わる。現在、アートコンテンツ企画会社であるKunst1代表であり、チーフマーケティングオフィサーを務める。
https://kunst1.co.kr/museumone

撒いた種が育つ喜び
― 愛あふれる真のアート・パトロネージのかたち ―
ホン・ソンホ

家業のジュエリービジネスとともに投資家として多くの分野の人材を育て、振興に貢献してきたホン・ソンホ氏。類まれな眼識と天性の勘に恵まれ、多くの分野で成功を収めてきた。50歳を迎えた今、新たな種を撒き続ける。ゆっくりと長い時間かけて育むことへの喜びを見出したという。


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(1)自宅リビングで。自らが世に世に贈りだしたアーティスト、チョン・ビョンサン氏がホン氏を描いたお気に入りの一点とともに。「プライベートアートコレクターとしてはアート・バーゼルが最高峰です。ふらっとスニーカーで訪れる人々もその多くがプライベートジェットで現れ、100億円単位で購入していきます。そういう意味では香港のアート・バーゼルの方が手頃だと思います」と投資家らしいアドバイス。(2)リビングにはお気に入りの日本製Feastrex(フィーストレックス)の特注スピーカーが置かれていた。(3)ホン氏の自宅の倉庫には今後、資産価値が間違いなく高まるであろう作品が無数保管されている。他にも欧州のダイヤモンド企業の韓国代表や家具輸入業なども手がけている。

真のアート投資家として

ソウル市内で最も地価が高いと言われる江南区の論峴洞(ノンヒョンドン)に瀟洒な邸宅を所有。かつてキュービックジルコニアの研磨を得意分野として発展を遂げた家業のジュエリー企業は、現在プラチナ・ジュエリーで韓国シェア第一位を誇る。自らのマーケティング力と見識で家業を現代にマッチする企業へとさらに進化させたホン氏。しかし、ビジネスにおける実績のみならず、ライフワークとしての社会貢献への取り組みにおいても、同世代の企業経営者にとって最良のロールモデルであると言っても過言ではないだろう。
映画界や芸能界への投資は付き合いの一環として、ホン氏の真価は、まさに現代アーティストへの深い造詣と鑑識眼にある。世界的に最も価値あるアートフェアと称される「アート・バーゼル」の最上顧客であり、世界の名だたるオークションのVIPにリストアップされている。それは氏が財力に恵まれているだけではなく、今後価値が高まるアーティストたちを一目で認識する眼力があるからだ。その秘訣を聞いてみると、すかさずこう返ってきた。
「一目見ればわかるじゃないですか」
アートコレクターの面目躍如たる一言だ。真の目利きというのはこういうものなのだろう。

アートを通してのパトロナージュの実践

現在、氏はハンディキャップを抱えたアーティストたちを全面的に支援するための新たな財団を立ち上げようとしている。本人いわく、50代を前にして、そしてこの3年のコロナ禍を経て「〝ホルモン・スイッチ〞が変わった」のだという。かつては韓国で最も家賃が高いと言われるタワーパレスという68F建ての超高級タワーマンションの高層フロアに住んでいたが、今ではすっかり庭園のあるスローライフ的な生活スタイルを好むようになったという。
「家で野菜も育てているんですよ。50歳を節目に急に〝育てる〞ことに目が行くようになったんです」と、LG製の家庭菜園家電を嬉しそうに見せてくれた。
ハンディキャップのあるアーティストたちを支援したいと思うようになったのは、今までにも前途ある、しかし金銭面で困難を抱えていた数名の才能あるアーティストたちをあらゆる面でサポートすることで世に贈り出し、今ようやく一区切りがついたからだという。
「リビングの至る所に飾っているアート作品は私が支援したアーティストの一人、チョン・ビョンサン氏のものです。出会った時、彼が優秀だということはすぐにわかりましたが、ストーブも購入できないほどに困窮していました。だから私は彼に投資することに決めたのです。彼にはアトリエとしてスペースを提供し、家賃の代わりに作品を提供してもらうことでギブ&テイクの関係を築きました。今では、彼は私が提供したアトリエの敷地の近くに4階建ての壮麗なアトリエを建築中なんですよ。もう私のサポートはいらないくらい韓国でも有名なアーティストになりました」 
なんともドラマティックなストーリーだ。
「これから50年生きることを前提に、好きなことに有意義にお金を使っていきたいと思っています。まだ30年くらい人生が残っていますから、長い年月をかけて何かゆっくりと育てていきたいですね」
若干50歳にして自らの独自のスタイルで社会に貢献し続けるホン・ソンホ氏。それは一般的に言われる社会・芸術への貢献のかたちであるフィランソロピーでもメセナ活動でもない、自らの見識と寛容な心から育まれたダイナミックで深い愛情にあふれていた。

Profile

ホン・ソンホ

1972年ソウル生まれ。プラチナムハウス代表取締役・社長。高麗大学院でマーケティングを学び、のちに家業のジュエリー加工業を継ぐべく、東京・表参道のヒコ・みづのジュエリーカレッジでジュエリー・デザイン、米国のGIAで宝石鑑定学を学ぶ。1996年、家業のジュエリー加工業大手企業の取締役に就任。卸・小売までを統括し韓国プラチナ・ジュエリーにおいてシェアNo.1の企業へと発展させる。個人的にアート作品への投資をはじめ、有望な若手アーティストの支援を行う財団を運営している。

次世代をになう抽象絵画の旗手
― 色彩はビタミンであり酸素のような存在なのです ―
ハ・テイム

韓国の主要ギャラリーを魅了し続けている画家ハ・テイム氏。彼女の描きだす多数の色の帯を重ね合わせた色彩の連なりや交錯―そのリズムのある躍動感が生みだす世界からは鮮やかな音楽が聞こえてくるようだ。次世代における抽象画家の旗手としての地位を確立できる逸材と期待される画家の素顔に迫る。


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(1)「今まで主要展示の大多数が韓国開催でしたので、日本や欧米のギャラリー関係者に関心を持っていただければ嬉しいです」とハ・テイム氏。人間の大切な伴侶である犬や猫をこよなく愛し、フリーの時間には映像やイメージのリサーチが好きというお茶目な一面も。(2)~(4)ハ氏の作品より/『Passage』(2023)「互いに交錯するカラーバンドが背を向けたり、同じ方向を向いたり、すれ違ったりなどの一つの一つのアクションが自らの自分の身体が覚えている色彩体験であり、音体験と調和するメロディ」と氏は自らの作品について語る。

身体的感覚と連動する創作の瞬間

―どのようなスタイルの作品を中心に創作活動を展開していますか?
抽象的な作品を中心に描いています。色彩をより際立たせるために曲線帯を中心軸に作品を創造し続けているのですが、軽やかに婉曲した帯に色彩を投入していく作業を何よりも愛しています。まるで私自身の身体が軸になり、腕が翼になり、まるでコンパスが円を描くようにごく自然な流れで描かれていくかのようです。色彩の帯が身体の延長線にあり、そのままの感覚を反映しているようでもありますね。帯自体が自然には方向性を持ち、リズム感を持ちだす感覚が何よりも好きです。
もう一つ、私自身、自らをアーティストであるとともに色彩コレクターと定義しています。色彩というのは、国によってその色が意味する言語や解釈が違ってくるのは確かな事実でもありますが、文化的なギャップを超越した万国共通の言語であることは間違いありません。主観的ではありますが、私自身、色彩は個々の記憶中にある幻影をよみがえらせ、自らの人生を回顧させるナビゲーターのような役割を果たしてくれるようにも感じています。
―アートに出合ったきっかけをお話しください。
亡くなった父が美術大学の教授であり、母も画家でした。姉妹三人で毎日のように紙に絵を描いたり、粘土遊びをしたりと、いつも何かを創造する遊びをして楽しい時間を過ごしていました。私たちは姉妹にとってアートは生活のごく一部であるかのようでした。
―世界的に芸術への関心が高まっていますが、アーティストとしてどのように感じていますか?
グローバリゼーションが進むにつれて、アートに対する大衆の関心が高まっていると思います。 特にSNSを通じて、遠く離れた国で開催されている展示や海外在住の作家たちのライフスタイルや作品に身近に触れることができるようになりました。結果的に美術というのが以前に比べて特権階級だけが享受するものではなく、多くの人々がともに共有し、共感できるものとなりました。ひと昔前、例えば、私たちの両親の世代は残念ながらそうではありませんでした。私たちはそのような意味でも本当に恵まれた環境に生きているのだと実感しています。
―韓国の伝統的な美術についてどのように感じていますか?
個人的に韓国の伝統的な白磁作品をこよなく愛しています。澄んだ月のような美しい月壺や白磁器を見れば、私たちの祖先の思いが感じられるようです。
―今後の活動について展望をお聞かせください。
今まで自分自身のスタイルを確立するのに多くのエネルギーと時間を費やしてきました。その分、自分らしい世界観というものをしっかりと確立できたと感じています。今後は絵画のみならず彫刻などの造形美術やメディアアートなどのフォーマットを通じて作品の幅を広げ、自分自身の世界観をさらに充実させ、拡大していきたいと思っています。 
先ほど、色彩についての飽くなき興味についてお話しましたが、私自身、深いうつ病に苦しんだときに色彩の力を借りて乗り越えることができました。色の存在というのは人々にとってビタミンであり酸素のようなもので、人間のあらゆる営みにおいて何よりも大切な要素の一つです。今後も色彩というフィルターを通して私、ハ・テイムが出合うべき世界と可能性をさらに広げていきたいと思っています。

Profile

ハ・テイム

パリ国立美術学校を卒業し、弘益大学で博士号を取得。1995年の個展を皮切りにソウル、パリ、北京、ミュンヘンなど国内外で計31回の個展、200回以上の団体展に参加した。1999年、モナコ国際現代絵画展でモナコ王国賞を受賞。作品は国立現代美術館(美術銀行)、モナコ現代美術館、ソウル市立美術館、サムスン電子、ソウル家庭行政裁判所などに所蔵されている。
http://hataeim.com/

モデルとして、女優として美を極める
― 美しく歳を重ねる喜びを目指して ―
チェ・スウン

モデルとしてデビューし、テレビドラマやCMなどで人気を博してきた女優チェ・スウン。ナチュラルながらも内面から湧きあがる華のある美しさは群を抜いている。スローライフをつねに心がけていたいというチェ氏に美を保つ秘訣、美しく歳を重ねることへの喜びを語ってもらった。


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(1)散歩が大好きで漢江沿いや公園をいつもゆっくり歩いています。そうして、ゆっくりと歳を取りたいんです(笑)。スローライフが好きなのかもしれません。(2)ご自身が手がけたフラワーアレンジメント。愛用のシューズとともに。(3)“チェ・スウン愛用グッズ”。マスクやセラム、ビタミン剤など。Premium Nano Collagen Sheet 2050twenty fi fty(ナノコラーゲンマスク・正面奥)/Airly Serum 2050twenty fi fty(セラム・左)/Felt&Son(ジュエリー)

Hair&Makeup/Lee Kyungmin foret Makeup/Ryoo Jungyi Hair/Ahn Hyunjung

シビアな韓国芸能界

―女優を目指したきっかけはどのような事だったのでしょうか?
子どもの頃から身長が高かったのでたびたびモデルにスカウトされていました。そして、高校生でモデルデビューしたのですが、そのうちに女優になろうかなと思い始めたのがきっかけです。女優デビューは29歳でしたが、カメラの前にいるのがとても楽しくて、これが私の仕事だと初めて心から感じました。
―今、世界的に韓国の芸能界が注目されていますが、なぜだと思いますか?
一人ひとりの人材を当初からグローバルスタンダードで育てるという教育方針があります。例えば、K―POPのグループでも芸能事務所に入所すると35年にわたって毎日10時間以上レッスンさせるんです。そして、有名になってもつねに練習させるんです。
―現場では実際、厳しかったですか?
「君の代わりは10分で来れられるからね」とあからさまに言われるような世界で、たとえつねに自分自身でレベルを上げようと努力していても、その先はチャンスがあるかどうかわからないという状況に置かれています。ですから、つねに最大限の力を出し切って準備しておくというのが韓国の芸能界においての最低限のルールです。

美しさを保つ秘訣、そして、歳を重ねることへの憧れ

―普段の生活では、どんなことを心掛けてらっしゃいますか?
私は現在40歳ですが、以前は、つねに自分を若く見せようと思って努力し続けていたのですが、今は、自分の等身大の姿に自信を持ち続けていたいと感じています。20代や30代の頃とはエネルギーも違いますし、持ち味も変わってきます。そんな時に幸いにも40〜50代の素敵な女性たちが周りにたくさんいて、先輩たちをお手本にして、美しく歳を重ねていけたらいいなと思うようになりました。
―歳を重ねた女性の美しさについて、どのようなに感じていますか?
生き生きとして、いつも何かに一生懸命打ち込んでいるイメージですね。
―スウンさんご自身は何に打ち込んでいるんですか?
漫画を描いたり、フラワーアレンジメントも楽しみながら打ち込んでいます。漫画は子どもの頃から大好きでしたが、自分自身でイラストを描くようになるとは思ってもいなかったです。
―見事な女優肌をお持ちですが、日頃、心掛けてらっしゃる秘訣を教えて頂けますか?
最近、身体では生み出せない栄養素を取り入れようと思いビタミン剤や葉酸、ビフィズス菌や乳酸菌を呑み始めました。サプリに関しては、ブランドで購入するよりも、成分をよく見て購入しています。特にレチノールとビタミンCと日焼け止めは大切ですね。あとは栄養剤とか栄養クリームなどをたっぷりつけて8時間くらい寝ることです(笑)。
―韓国では美容整形が一般的だという話をよく聞くのですが、実際、どのように認識されていますか。
私個人としてはポジティブに捉えています。過激に変化するのは問題ですが、少しだけ変化を加える程度であれば、自分自身の自尊心を高めることにもつながりますし、自己満足度を上げること自体は良いことだと感じています。でも、一番重要なのは、やはり健康でいられることです。ありのままの生き生きとした姿が何よりも美しいと思います。
―日本との関わりもあるということですが。
現在、ある日本の化粧品メーカーのモデルをやっています。今後は雑誌モデルなどもできたら嬉しく思っています。週に一回は真剣に日本語も勉強しているんですよ。日本語の勉強が、今、一番打ち込んでいることの一つかもしれません(笑)

Profile

チェ・スウン

女優・モデル。高校生の時にモデルとしてデビュー。29歳で女優としてデビュー。主なドラマ出演は『ドラマの帝王(SBS)』、『イケメンですね(SBS)』、『ホーン(MBC)』など。他にもハイトビール、ミスターピザ、シプリムキング、CJ純昌玄米コチュジャン、CASSダービーツ編などの大企業のCFにも多数出演している。現在は、日本の化粧品メーカーのモデルとしても活躍中。

韓国美容医療界の若きホープ
―“あなたらしさ”の美をもたらす美の魔術師―
ONYOO オンユ美容整形外科 アン・ヨンス医師

患者一人ひとりを家族のように大切にし、「あならたらしさ」を保つ必要な施術だけをアドバイスすることを理念に掲げる。多種多様な臨床実績とたゆみない研究にいそしむアン・ヨンス院長は、今、美容医療分野において韓国ナンバーワンともいわれるその確固たる技量と知識で、セレブリティをはじめ、多くの患者に信頼と至福の喜びを与え続けている。


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(1)代表院長のアン・ヨンス氏。韓国内の芸能界やセリブリティたちにも信頼を寄せられている韓国美容医療界の若きホープだ。休日にはロードバイク、ウェイトトレーニングやランニングを実践するスポーツ派。(2)院内は患者がゆったりとリラックスできるようあたたかみのあるインテリアで統一されている。美術に造詣が深いアン院長の思いも反映されているという。(3)アン先生の腕の確かさに加え、日本語のできるスタッフが立ち会い、通訳をもとより励ましの言葉をかけてくれるのも日本から訪れた患者には心強い。(4)ONYOOというクリニック名は、「あたたかみ」や「柔和」を意味する言葉だ。屋号の表す通りの家族的なクリニックを心掛けている。

リジュランヒーラー

スキンブースター注射。サーモンから抽出したDNA複合体を肌の内側の真皮層に注入することでコラーゲン再生、損傷組織の回復・再生効果等、肌の中の回復剤の役割を果たし、肌の再生やトーンを明るくし、皮膚を厚くする効果が見込まれる。

ジュベルック

ポリ乳酸と非架橋ヒアルロン酸製剤を合わせて使用し、より持続効果が見込まれる次世代型の注入剤。

世界の美容医療の最先端をひた走る

―現在の韓国の美容医療のトレンドを教えて頂けますか。
以前は目や鼻などのいわゆる〝手術〞が主流でしたが、現在は〝施術〞がトレンドです。主な項目としては、ボトックスやヒアルロン酸注入などを中心に、最近はジュベルックやリジュランヒーラー(いずれも注釈参照)というようなスキンブースターを試される方も多いです。
―全般的にライトな施術にシフトしてきているということですね?
コロナ禍を経て外出する機会が多くなったことからも、多くの方々が簡単な施術にシフトチェンジをしているようです。また、当院では、顔の脂肪吸引やバッカルファット除去も行っていますが、いずれの施術においても抜糸がなく、ダウンタイムがより軽いので多くの患者さんに支持を得ています。小さな穴を空けて脂肪を取るので、切開自体がなく、一般的にいわれる〝溶ける糸〞も使用しません。抜糸の無い施術方法は私独自のもので、日本の患者さんも多数来院されています。
―世界的なスタンダードにおいて、韓国の美容医療に競争力がある理由は何だと思われますか?
まずは、医師同士の競争が激しいので生き残るためのたゆみない努力と実力が厳しく問われているのが一つだと思います。韓国では、全般的にどの分野においてもトレンドの移り変わりが早く、56ヶ月のスパンでトレンドが移り変わっていきます。それに合わせて医師たちも悩みつつ、つねに試行錯誤しているので最終的には良い結果としては発展がもたらされるのではないかと思います。
―先生のご専門について、また一番得意な分野についてお話ください。
先ほどお伝えした脂肪吸引や額挙上(ひたいきょじょう)や額縮小の手術、そして、たるみ治療であるリフティングが専門分野の一つです。額の各種手術方法に関しては、世界では二番目、アジアでは初めて私が施行した手術法で行っています。これついては日本の学会でも発表しました。日本の先生方は、この手術方法についてご存知の方が多くないということで演壇での質問は多くはありませんでしたが、23年以内には日本でも術例は増えてくると思います。

患者を家族のように思い、信頼を深める

―クリニックとして、そして先生ご自身、どのような理念やコンセプトを掲げていますか。
家族のように患者さんを大切にし、必要なだけの施術をアドバイスするということをつねに掲げています。時には、絶対に必要な手術や施術以外もリクエストがあればもちろんお受けしますが、基本的に、結果として不自然になるような手術や施術は絶対にお勧めはしません。改善するともっと良くなるとか、そういったものに関してはお勧めすることはあります。
―先生が美容外科医療を選んだ理由をお聞かせください。
他の医療分野に比べて技術とともに創意的な面が要求されることに魅力を感じました。私自身、美術が好きで、高校の時には美術部の部長をしていたというのもあるかもしれません。ただ、最初から美容整形を専門にしたいと思っていた訳ではなく、以前は乳房の再建手術や形成に携わっていました。ある時、瞼の方がめくれて粘膜が見えている患者さんを元に戻してあげたい、と思い手術を試みたのですが、それが成功したことで、患者さん側にも私自身にも満足感があり、それが成功体験となって深く記憶に残ったのがきっかけです。
―今後の美容トレンドについてはどのように予測していますか?
第一に、先ほども申し上げたように、ダウンタイムや負担の少ない〝施術〞の形態がさらに広まっていくと思っています。もう一つは、かつてはヨーロッパ的(西洋的)な美の基準を目標とした手術というものが一般的に評価されていましたが、今後はよりいっそう東洋的な美の価値観というものも時代的に求められてくるのではと感じています。
―先生自身、女性の美について、どうように考えていますか?
美の基準や価値というのは時代によって変化しますので定義できるものではありませんが、一般的に人が相手を見て評価する基準というのは、いわゆる黄金比率だと思います。ただ、私個人としても、医師としても自然な印象が最も美しいと感じています。
―今後の展望をお聞かせください。 
現在、もう一人の同僚とともに医院を運営していますが、今後は医師を5人くらいまでに増やしていきたいと考えています。各医師が一人ひとりの患者さんにしっかり向かい、対話を深め、お互いに満足のいく信頼関係とつねに充実した施術を提供できるクリニック運営を目指していきたいと思っています。

Profile

アン・ヨンス

オンユ美容整形外科代表院長。医学博士。形成外科学会専門医。大韓形成外科学会正会員。同美容整形外科学会正会員。漢陽大学医科大学卒業。同大学病院専任医・外来教授を経てウォンジュ医療院整形外科科長。スタート美容外科院長、ゲイト美容整形外科院長を歴任後、2017年エートップ美容整形外科の開業にともない代表院長に就任。2023年6月に新たにオンユ美容整形外科「ONYOO」を開業。豊富な経験実績と確かな技術から韓国芸能界をはじめとするセレブリティの間で絶大な人気を誇る。

Information

ONYOO オンユ美容整形外科
ソウル特別市江南区論峴路(ノンヒョンロ)828 国際ビル3・4階
Tel. +82-2-3448-9979
診療時間:平日10:00~19:00/土10:00~17:00
https://onyoops.com/

PAVONE特典 (割引特典がございます)

来院希望の読者は PAVONE編集部までメールでご連絡ください。
PAVONE編集部 koyanagi@koyanagi,co.jp
*当クリニックには日本人スタッフが数名常駐し、常時対応致します。

Asia’s 50 Best Bars 5位にランクインしたソウルで話題のバー
― 目指すところはZero Waste ―
BAR ZEST


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(1)シグニチャーカクテルの“Z&T”は、提携農家の自家製ハーブと果物で蒸留したジンとトニックの絶妙なマリアージュがなんともキレの良い仕上がりだが、その一見シンプルな中にもすべての素材に関する地産地消へのこだわりと徹底ぶりは見事だ。(2)~(3)店内には既成のボトルは一本もなく、オリジナルのスパイスやリキュールボトルのみ。バーテンダーのショーン氏もエプロンとジーンズという装い。

シンプルでサステナブルがコンセプト

ソウル江南エリアの超高級住宅街チョダンムドンにあるバー「Zest」は今、ソウルの感度の高い人々の間でちょっとした話題だ。同エリアにある伝説的なバー「Alice」で出会った若き同世代のバーテンダーたち4人が意気投合し、2020年に4人の共同経営というかたちで創業した。現在、世界で最も信頼性が高いといわれるホテル、レストラン、バーのランキング『50 Best』における『Asia’s 50 Best Bars』の2023年版で堂々5位を獲得。前年の48位から43ランクを上げての“Highest Climber”賞と“韓国ベスト・バー”賞も同時に獲得するという快挙を成し遂げている。
しかし、このバーが話題なのはその輝かしい実績だけではない ̶“Simple is the Best”、そして“Zero Waste”̶ 一見、バーとはあまり合致しないキーワードにも聞こえるが、これこそがこのバーの掲げるコンセプト。文字通り、サステナブルなバーのあり方を模索し続けている。ジンやトニックはもちろん、コーラまですべて店内で製造されたオリジナルのものを使用。ハーブやスパイスも国内の提携農場から直接調達するという“ファームto グラス”を実践しているのだ。
「今後はさらに自然からのインスパイアを尊重しながらもエンターテインメント性のある斬新なものを生みだしていきたい」と共同経営者の一人でバーテンダーのショーン氏。時代に即した画期的なバーの今後の展開が楽しみだ。

Information

BAR ZEST

ソウル特別市江南区島山大路(トサンデロ)55キル
Tel. +82-10-3177-8801
instagram.com/zest.seoul

パッションこそすべて
― 韓国で学んだ美意識の高さと情熱 ―
仁川広域観光大使・美容家 ヤン・ユヒャン

仁川広域観光大使として国際空港で有名な都市インチョンの魅力を日本で広めるヤン・ユヒャン氏。韓国美容に特化した美容家でもある。知られざるインチョン市の魅力や韓国美容について話を聴いた。
撮影協力:オークウッドプレミア仁川


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  • Hwang Seon-yeong / © Korea Tourism Organization
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  • Kim Jiho / © Korea Tourism Organization
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(1)ヤン・ユヒャン氏。その弾丸トークぶりは大阪&韓国仕込み。最近ではお笑い系の番組でも評価されているというから驚きだ。(2)~(3)松島(ソンド)新都市の景観。経済自由都市にも指定されており、古き伝統と新しいものが融合している光景が美しい。(4)~(5)ユヒャン氏が出演したイベントから。

仁川広域市観光広報大使として仁川の魅力を伝える

―仁川広域市観光広報大使として主にどのような活動を展開していますか。
仁川観光公社とタイアップして本を出版しました。「電車で行く仁川」は隠れた名店やドラマのロケ地、韓国最大のラグジュアリー施設なども紹介しています。お蔭様で三刷され、多くの韓国好きの方にお読み頂いたようです。仁川広域観光大使として世界最大の旅の祭典「ツーリズムエキスポ」でのトークショー出演や、最近はテレビなど通じて仁川の魅力を広めています。
―仁川の街の魅力とは?
ドラマのロケ地が多いことと食に尽きると思います。カンジャンケジャン(蟹の醤油漬け)の発祥地と言われていたり、韓国最大のチャイナタウンがあります。伝統的な韓国料理はもちろん、古くから世界の玄関口であった仁川は外国文化のエッセンスが融合した料理が味わえます。 
最近では、都市の景観そのものが伝統と近未来を融合した景色になっており、ここ数年で不動産価格も値上がりしているようです。海と山と新都市を体験できるのが仁川の魅力です。
―今後どのように発展してゆくと思いますか?
エンターテイメントに力を注いでいるので動画コンテンツやエンタメを通じて世界の人が訪れるエリアになると思います。また、韓国ニューヨーク州立大学もあることからグローバルスタンダードの教育を求めて移住される方も多いです。松島(ソンド)新都市は経済自由都市にも指定されておりますので、海外企業受け入れ優遇のインフラが整っているのでグローバル都市になるのはそう遠くないと思います。

韓国美容の奥深さを実感

―美容家としても活動し、韓国の美容事情についても詳しいそうですが、韓国の美容(事情)について、どう感じていますか?
韓国は先端美容が有名ですが、それ以前に息をするように韓国で当たり前になっているが食の大切さです。食べたもので体は作られているという理念から野菜中心の韓国料理は美肌DNAを作る土台になっています。 
また、韓国では肌に栄養を与える前に、デトックスするということが優先順位になっています。デトックス効果の高いお茶を飲んだり、食事をしたりすることが日常になっています。先端美容については気軽にニキビ一つできただけでクリニックに行く意識の高い人が多いことからも、病院側も多くの症例数をこなしトラックレコードの多さという点においては腕の良いドクターが多いです。前項でご紹介している「ONYOO」クリニックのアン先生も誰もが太鼓判を押す、素晴らしいドクターです。 
最近は韓方ダイエットと言って体質診断してから韓方を調合するオーダーメイドダイエットも人気を博しています。
―日本でも取り入れたらよいのではないかという点はありますか?
韓国は予防医学の意識が高い国です。病気になる前の日頃のケア、老けないためにできる美容管理の意識などです。高麗人参や生薬を食事に取り入れたりすることで心も身体も元気に。身体が元気だと心まで若々しく入られます。 
また、韓国では五味五味という考え方があります。五味五色は、食材の味と色に対して、それぞれ力を与えるとする臓器を割り当てたものとなっています。 この考えでは、「緑」「酸っぱい」は肝臓、「赤」「苦い」は心臓、「黄」「甘い」は脾臓、「白」「辛い」は肺、「黒」「塩辛い」は腎臓を養うとされています。献立作りをする際に五味五味を考えてメニューを考えることで自然と健康的な食生活になります。
―ユヒャンさんが、韓国から学んだことはありますか?
それは、もうパッションです。競争が激しい韓国社会で生き抜くには戦いの中で同点になるシーンが多々あります。そんなときに選ばれるのはオーラとして発される情熱の熱量だと思います。そして、選ばれなかったときにも「次こそ」はと立ち直る情熱。どんな時もこのパッションが人生を左右すると思っています。韓国のアーティストが世界でこれだけ活躍しているのも彼らのバックボーンとなっている情熱以外ないと感じています。私自身、韓国で培ったパッション力こそが美の格上であるオーラを引き出す最大の魅力だと思っています。食や物事をポジティブに捉える見方などで、出会った人の背中を押して、パッションを引き出せる存在になれるよう今後も目指していきたいと思います。

Profile

ヤン・ユヒャン

大阪府生まれ。仁川広域市観光広報大使。韓国美容に特化した美容家としてメディア活動をした後、韓国に“美容遊学”。パッション溢れるトークが好評で、現在、世田谷自然食品のテレビCMやバラエティ番組出演。隠れた名店やドラマのロケ地なども紹介している『電車で行く仁川』を出版。

南山(ナムサン)の緑濃き丘にたたずむ“五感の聖域”
― バンヤンツツリー・クラブ&スパ ソウル ―

ソウルの街のオアシス的存在として知られる南山エリア。「バンヤンツリー・クラブ&スパ ソウル」はソウルのリッチ層の社交の場であり、シティエスケープの場として人気のアーバンリゾートだ。緑濃き丘にたたずむ極上の宿の魅力をお伝えしよう。


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(1)左にホテルタワー、右にクラブタワーを臨む。ホテルタワーは韓国モダニズム建築の巨匠キム・スグン設計による。1963年に建造された躯体はビル中央階部分が内側に少し婉曲しており、凧の形を模している。建築遺産としても評価が高い。(2)ナムサン プール プレミア。ゆったりとした空間からは南山の緑深き山の情景とともにソウルの街並みも一望する。(3)アウトドアプール“The Oasis”。プールサイドに併設されたカバナにはミニプールもあり、ちょっとしたパーティスペースとして人気だ。(4)バンヤンツリー・ブランドで忘れてはならないのがスパだ。専門のアカデミーで学んだセラピストたちによる癒しのトリートメントは“五感の聖域”の名にふさわしい至極のひとときだ。(5)室内にあるインセンスやオイルはすべてブランドによるオリジナル。また、グループ全体の取り組みとして自然保護や教育基金などに毎晩USD2の寄付を募っており、寄付への感謝の印としてターンダウン時にタートルなどのギフトが置かれる。

ソウルで週末シティスケープ

ソウルの中心街、明洞から車で10〜15分ほど。電波塔がシンボルの小高い山に広がる南山(ナムサン)公園に隣接する約7万平米の敷地。ここに〝五感の聖域〞というコンセプトを掲げ世界24か国で73軒のホテル・リゾート・レジデンス・スパを展開するバンヤンツリーグループが誇る「バンヤンツリー・クラブ&スパ ソウル」がたたずむ。ブランドの数ある施設の中でも通常のホテル運営に加え、初の会員制クラブタワーの併設を実現したのがこのソウルの施設だ。開業以来、主にソウルのリッチ層のシティエスケープの場としてアーバンリゾートらしさを追求してきたが、今後は日本を含め海外からもより多くのゲストをもてなしていきたいという。日本からだと、週末のシティスケープのデスティネーションにも最適だ。

アーバンリゾートならではの癒しの空間

読者にぜひお勧めしたいのが23階建てのホテルタワーの客室だ。クラブとホテル、両タワー合わせて10タイプ50室ある客室のうち、ホテル側の全客室にはリラクゼーションプールがついている。緑濃き丘に包まれながらも眼下に広がる都会的な情景とともにインセンスのほのかな煙が燻るみずみずしい空間で〝五感の聖域〞の醍醐味を存分に堪能できる。
都会のオアシスたる所以は客室空間だけではない。夏の期間中はソウルの都市部を一望する壮観なアウトドアプールで一日をゆったりと過ごすのもお勧めだ。ラグジュアリーなカバナを借り切って、都会で過ごす最高の休息のひとときを味わいたい。
メインダイニングの「Festa by mingoo」ではミシュラン二つ星を誇るスターシェフ カン・ミングー氏が手がけるコンテンポラリーヨーロピアンが味わえる。モダン・コリアンの旗手として名高い氏が繰り出すもう一つの世界観を堪能できるとあって美食家垂涎の食空間としてつねに注目を浴びている。 
食、スパ、そしてたおやかな山の情景と都会的景観の両方を望むベストロケーション―〝美とアート〞の麗しいソウル滞在は、山々の情景と静寂に包まれた心休まるこの〝五感の聖域〞で完結する。

Information

バンヤンツリー・クラブ&スパ ソウル

ソウル特別区中区長忠団路60
Tel. +82-2-2250-8000
https://www.banyantree.com/south-korea/club-and-spa-seoul